スズキの世界戦略車であるスイフトは、スズキにとって最重要試乗であるインドでも好調だ。インド仕様のスイフトには、セダンもディーゼルエンジン搭載車もあるのだ。

スズキのクジャラート工場。

 いうまでもなく、スズキにとって日本と並んでもっとも重要な市場はインドだ。インドのスズキ(マルチ・スズキ)は、スズキのグローバル生産のうちの50%以上を占める。その好調さを支えるのがインドで3拠点目となるグジャラート新工場だ。ここでバレーノやスイフトが生産されている。インドは2030年には年間販売台数1000万台の市場になると予想されている。およそ日本の二倍のスケールだ。ここでシェア50%を維持できたら、それだけで500万台ということになるのである。




 さて、そのスズキはインド市場に、アルト、バレーノ、ビターラブレッツァ、セレリオ、イグニス、ディザイアなどを投入している。セレリオは、Aセグメントのハッチバック(スズキは「A +コンパクト」と称している)、ビターラブレッツァは、1.3ℓディーゼルを搭載する都市型コンパクトSUVである。

マルチスズキ・セレリオ
マルチスズキ・ビターラブレッツァ


 今回紹介するDZIRE(ディザイア)は、今年の5月に発売されたばかりのセダン。ベースは、スイフトである。ディザイアは、エントリー層やセダンへのステップアップユーザー向けのコンパクトセダンで、2008年3月に販売を開始。これまでインド国内で累計約140万台のセールスを記録している主力モデルである。




 

4ドアセダンのマルチスズキ・ディザイア
こちらはお馴染みにスイフト(マルチスズキのスイフト)


 今回全面改良した新型「ディザイア」は、2017年より日本や欧州などで販売を開始した新型「スイフト」と共通の新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。軽量・高剛性のボディーにより、優れた走行性能と低燃費を高いレベルで両立させるとともに、安全面では今後インド国内で導入される法規にも適合している。


外観デザインはセダンらしい流麗なシルエットを実現するとともに、従来モデルを上回る後席の足元スペースと、ゆとりあるトランクスペースを確保し、セダンとしての使い勝手を高めた。


新型「ディザイア」は、インド国内での販売開始に続いて、インド周辺国、中近東、アフリカ、中南米市場への輸出も行う。

SUZUKI DZIRE LXI


全長×全幅×全高:3995×1735×1515mm


ホイールベース:2450mm


車重:860-895kg


最小回転半径:4.8m


エンジン


1.2ℓ直4DOHC


排気量:1197cc


最高出力:61kW/6000rpm


最大トルク:113Nm/4200rpm


トランスミッション:5MT/5AMT


ブレーキ:前ディスク 後ドラム


電動パワーステアリング


サスペンション:Fマクファーソンストラット式 Rトーションビーム




22.0km/ℓ(MT/AMT)

フィアットのライセンスでマルチスズキが内製するディーゼルエンジン

エンジン


直列4気筒DOHCディーゼルターボ


排気量:1248cc


最高出力:55kW/4000rpm


最大トルク:190Nm/2000rpm




28.4km/ℓ(MT/AMT)

情報提供元: MotorFan
記事名:「 スイフトのセダンってどう? インドで好調のスイフトのセダン、DZIRE(ディザイア)