さて、そのスズキはインド市場に、アルト、バレーノ、ビターラブレッツァ、セレリオ、イグニス、ディザイアなどを投入している。セレリオは、Aセグメントのハッチバック(スズキは「A +コンパクト」と称している)、ビターラブレッツァは、1.3ℓディーゼルを搭載する都市型コンパクトSUVである。
今回紹介するDZIRE(ディザイア)は、今年の5月に発売されたばかりのセダン。ベースは、スイフトである。ディザイアは、エントリー層やセダンへのステップアップユーザー向けのコンパクトセダンで、2008年3月に販売を開始。これまでインド国内で累計約140万台のセールスを記録している主力モデルである。
今回全面改良した新型「ディザイア」は、2017年より日本や欧州などで販売を開始した新型「スイフト」と共通の新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。軽量・高剛性のボディーにより、優れた走行性能と低燃費を高いレベルで両立させるとともに、安全面では今後インド国内で導入される法規にも適合している。
外観デザインはセダンらしい流麗なシルエットを実現するとともに、従来モデルを上回る後席の足元スペースと、ゆとりあるトランクスペースを確保し、セダンとしての使い勝手を高めた。
新型「ディザイア」は、インド国内での販売開始に続いて、インド周辺国、中近東、アフリカ、中南米市場への輸出も行う。
SUZUKI DZIRE LXI
全長×全幅×全高:3995×1735×1515mm
ホイールベース:2450mm
車重:860-895kg
最小回転半径:4.8m
エンジン
1.2ℓ直4DOHC
排気量:1197cc
最高出力:61kW/6000rpm
最大トルク:113Nm/4200rpm
トランスミッション:5MT/5AMT
ブレーキ:前ディスク 後ドラム
電動パワーステアリング
サスペンション:Fマクファーソンストラット式 Rトーションビーム
22.0km/ℓ(MT/AMT)