REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)
スーパーカブの誕生60周年を記念し、8月1日から「Hondaウエルカムプラザ青山」では、初代スーパーカブのC100、働くスーパーカブやスケッチブックとのコラボモデル、最新のスーパーカブであるC125など、様々なスーパーカブを展示した『スーパーカブと素晴らしき仲間たち』を開催。1日にはオープニングセレモニーとして、スーパーカブ110とスーパーカブ50の「60周年記念アニバーサリーモデル」が発表された。
スーパーカブが誕生した翌年の1959年、ホンダはアメリカに市場を切り開くため、「アメリカン・ホンダ」を設立。アメリカのバイク業界に参入した。
今も昔も、アメリカはクルマ社会。当時のアメリカ人にとってバイクというものは、オイルで汚れ、クルマに比べるとダークなイメージがあった。
そのイメージを払拭したのが、1963年にホンダがアメリカで展開した「ナイセスト・ピープル・キャンペーン」。主婦や親子、若いカップルといった良識ある人たち、いわゆるナイセストピープルに向けたこのキャンペーンをきっかけに、アメリカ人はバイクに新しいイメージを抱くようになった。
ナイセスト・ピープル・キャンペーンによって、ホンダのバイクもアメリカ社会に定着。その結果、1970年度の販売台数は50万台を突破。商品のラインアップもスーパーカブのほか、50ccのミニトレール(ハンターカブやモンキー、ダックスなどの輸出仕様車)から、CB750FOURなどの大型車まで、充実が図られた。
スーパーカブの生誕30周年を記念して発売された「30周年記念特別仕様車」。一般的に特別仕様車=豪華なイメージだが、同記念モデルの外観はいたってシンプル。角型ヘッドライトを採用したスーパーカブ50カスタムがベースで以下の特徴を持つ。
・記念車にふさわしい深みのあるパールブルーカラーを採用。
・30周年記念エンブレムをサイドカバーに装着。
・気品のあるゴールドカラーのフロントトップカバーを装備。
・記念マーク入りのスペシャルキーを採用。
・リヤキャリアにマットを装備。
前後に14インチホイールを採用した(スーパーカブは前後17インチホイール)スーパーカブの兄弟モデル、リトルカブの2000年スペシャルモデル。新鮮なホワイトのボディカラーと、当時流行したスケルトン素材をレッグシールド部に採用。サイドカバーにはメッキを施し、サイドカバーマークは専用デザインとしている。また、スピードメーターの色調をグレーに変更し、ブラック×ホワイトのツートーンシートを装備。限定3000台。
ボディとレッグシールドに新鮮でシックなピュアブラックを採用し、サイドカバーにはメッキを施し、ロゴマークはボディに映えるレッドとしたスペシャルカラーのリトルカブ。スピードメーターの色調はグレーに変更。シートはブラック×グレーのツートーンにコーディネイトされている。限定4000台。
「スーパーカブ」の誕生50周年を記念し、特別なカラーリングを施した「スーパーカブ50・50周年スペシャル」と「リトルカブ・50周年スペシャル」を発売。
スーパーカブ50・50周年スペシャルは、ボディカラーに専用色の漆黒のグラファイトブラック、シートには高級感のある専用色のロイヤルブラウンを採用。ヘッドライト下部のフロントトップカバーにはゴールドカラーのオーナメントを、サイドカバーには「50th ANNIVERSARY」の記念エンブレムを採用することで、特別感にあふれた仕様としている。限定3000台。
リトルカブ・50周年スペシャルは、ボディカラーに鮮やかな色調の専用色パールコーラルリーフブルー、シートには落ち着いたイメージのリードレッドを採用。またスーパーカブ50・50周年スペシャルと同様に、サイドカバーに記念エンブレムを採用している。限定3000台。
スーパーカブの誕生55周年を記念して、特別なカラーリングを施して発売された受注期間限定のリトルカブ(受注期間は2013年11月8日から2014年1月26日迄)。カラーはクールなイメージのブラックと、鮮烈なファイティングレッドの2種類を設定。
両カラーとも、ファッショナブルなレッド塗装の前後リムと、ブラック塗装の前後ブレーキハブを採用。左右のサイドカバーにはクロームメッキ処理を施し、スーパーカブ誕生55周年を記念したステッカーをレイアウト。格子模様のデザインを施した専用シートとすることで所有感を高めている。