合流するほう、合流されるほうともに渋滞でのろのろ進んでいる状況ならば、交互に進むのが一番スムース。入れるほう、入るほうが1台ずつ、である。
トラックがきたから入れたくない、おれは急いでいるんだから前には入れさせない、気持ちはよくわかる。でもそれによって合流車線/本車線流れが少々滞り、その「ちょっとした澱み」がどんどん積み重なって、するとたとえば分あたり120台こなせていた流れは100台に落ち、80台になり、40台に落ち……後続の渋滞はいよいよ苛烈を極め──ということに陥るわけだ。
さらに言えば合流する「場所」にもコツがある。最先端部で交互に入るのがベストだ。
センターポールがなくなった直後、ゼブラゾーンを踏むくらいのエリアなど、合流車線がまだまだ先に続いているにもかかわらず、急ぎクルマの鼻先を本車線に向けてしまってはいないだろうか。せっかく合流車線を本車線と平行に設計してあるんだから、横から入り込むのではなく車線変更のようなかたちで合流するのがスムースだ。
混んでいるときの合流は難しい。なかなか進まないときにはイライラも募る。早く入りたい、前に少しでも進みたい。その気持ちはわかるが、だからこそ最適化を個々人が図り、一刻も早く合流ポイントを抜けるのが全員にとって幸福なはず。今度の合流地点で思い出してもらい、実行してくれたら幸いだ。