富士通フロンテックは、このたび野球場向けスコアボード「エコボード」の新製品を販売開始する。本製品は、本体に搭載した太陽光パネルで発電した電力だけで稼働するスコアボード。今回、得点表示部には消費電力を削減した新開発の9セグメント磁気反転素子を採用、装置全体の待機電力を抑える制御方式の導入で、従来比1/2の低消費電力化を実現した。これにより、必要な電力を太陽光パネル2枚(従来4枚)だけでまかなえるようになり、低価格化も図った。また、電源工事が不要であることと、表示装置をフレームに取り付けたブロック構造で出荷し、設置工事を簡略化することで工事期間を従来の約1/5(14日から3日)に短縮した。


 新「エコボード」は、従来からの視認性を確保し、低消費電力と工期短縮を実現した環境に優しいスコアボードです。なお、本製品は、2018年12月より出荷開始予定です。

1. 従来比1/2の大幅な低消費電力化を実現


 得点表示部に新開発の9セグメントで数字を形成する磁気反転素子を採用したことに加え、待機電力を抑える制御方式を取入れたことで、従来製品に比べて消費電力を約1/2へ大幅に削減した。これにより、不日照時でも、バッテリーに蓄電した電力のみで稼働でき、最大12試合(※)と従来比2倍の稼働時間に対応。本体に搭載する太陽光パネルも2枚(従来4枚)に削減し低価格化も実現した。


(※)搭載バッテリーが満充電時、1試合約2時間とし9回表裏で試算



2. 従来比で約1/5の工期で設置が可能


 太陽光パネルで発電した電力を利用するため本体への電源工事が不要。さらに、スコアボードを9ブロックに分割し、現地で組み立て結線するだけの構造にしたことで従来比約1/5となる最短3日(架台設置、機器設置、調整)で設置が可能(基礎工事を除く)。また、操作端末との通信は全て無線で行うため、通信回線工事も不要となり工事費用が低減できる。




3. 長寿命で、高視認性の磁気反転素子を採用


 磁気反転素子は、自己発光式素子のような劣化が無く長寿命。また、エコボードに使用する素子は反射面積が広いため、広範囲な視認角度(水平・垂直±60度)と、スタンド最上段からでも十分な視認距離(180m)を確保、大規模な球場での使用にも対応する。




4. 誰にでも操作が簡単な専用アプリケーションを提供


 直観的な操作ができるパソコン用アプリケーションで、スコアボードから離れた場所で簡単にスコアの入力操作が可能。その他、サブスコアボードや公式記録操作盤などオプション機器も提供予定。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 富士通フロンテック:電源工事不要で、消費電力1/2を実現したスコアボード 新「エコボード」を販売開始