メルセデス・ベンツ日本は、7月25日、新型Cクラスを都内で発表した。今回発表されたモデルは、およそ4年振りとなるW205型のフェイスリフト版ではあるが、全コンポーネントの約50%を占める6500カ所もの改良が施され「後期型」へと大きく進化した。

注目のパワーユニットは、1.5ℓ直4直噴ターボ「EQブースト」

メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長(左)と歌舞伎俳優・尾上右近(おのえ・うこん)さん

 新型Cクラス発表会の会場に選ばれたのは、東京・銀座の新橋演舞場。歌舞伎とメルセデス・ベンツの新型Cクラスには、「伝統と革新」という共通点があるということで、歌舞伎俳優・尾上右近(おのえ・うこん)さんのパフォーマンスで新型Cクラスが登場するという派手な演出にも注目が集まった。




 新型Cクラスは、セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレという4つのボディバリエーションで展開されているが、今回の発表によってメルセデスAMGモデルを含む、そのすべてが一新された。本日から全国の正規販売店で注文が開始され、納車は9月以降というスケジュールであることも明らかにされた。

 新型Cクラスには様々な話題があるが、そのなかでも新開発エンジンの投入が大きなトピックといえるだろう。




 主力モデルであるセダンとステーションワゴンの「C200」と「C200 4MATIC」は、1.5ℓ直4直噴ターボにBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)を組み合わせた「EQブースト」モデルとしてラインナップされている。




 このEQブーストは、上級モデルであるSクラス「S450」のISGと同様に48Vのリチウムイオン・バッテリーを搭載し、アシスト用モーターとして加速時には最高14ps(10kW)を出力し、ブレーキング時は12kWを回生するシステムとなっている。ただし、モーターはベルトを介してクランクシャフトと接続されるため、ISGではなく「BSG」モデルとなる。

日本市場でも多くの人に愛されるのは間違いない

 同じくセダンとステーションワゴンには、新世代クリーンディーゼルの2.0ℓが搭載された。




 最高出力194ps、最大トルク400Nmを発生する最新のBlueTECエンジンで、高出力化とともに振動や騒音も低減しており、新型Cクラスに大きな魅力を与えてくれるパワーユニットといえるだろう。




 新型Cクラスは電子デバイスも最新版にアップデートされており、コクピットにはSクラスやEクラスなどの上級モデルで採用されている高精細液晶パネル2枚をメーター部とセンターコンソールに組み合わせている。




 新たにLEDハイパフォーマンスヘッドライト、テレマティクスサービス「Mercedes me connect」を全モデルに標準装備するほか、オプションでマルチビームLEDヘッドライト(ウルトラハイビーム付)も用意する。もちろん安全装備も充実させており、アクティブセーフティを強化している点も嬉しいポイントだ。



 ちなみに、クーペとカブリオレは標準モデルが1.6ℓ 直4ターボの「C180」のみで「EQブースト」モデルの設定はなく、メルセデスAMGモデルを重視したようなラインナップとなっている。




 「史上最もスポーティなCクラス」と呼ばれる所以はどこにあるのか? それは、随所にスポーツテイストを盛り込んだ「エクステリアデザイン」、よりパワフルになった「パワーユニット」、そして熟成が進んだ「シャシー」や「ブレーキ&サスペンション」によって実現したのだという。




 これほどの進化を遂げて装備を充実させながら、各ラインナップの価格はとても魅力的な設定となっている。まさにメルセデス・ベンツの“戦略モデル”として、日本市場でも多くの人に愛されるのは間違いないだろう。

NTTドコモとメルセデス・ベンツ日本は、既存の「dカーシェア」に無料で最大2時間のメルセデス・ベンツ体験ができる「Tap! Mercedes!」というサービスを開始したことを発表した。

■新型Cクラス価格


セダン 449万円〜580万円


ステーションワゴン 473万円〜604万円


クーペ 564万円


カブリオレ 615万円




■新型Cクラス メルセデスAMGモデル価格


43モデル 940万円〜1003万円


63モデル 1211万円〜1483万円

情報提供元: MotorFan
記事名:「 メルセデス・ベンツの新型Cクラスは「史上最もスポーティなCクラス」へと進化!