この七宝文様が、センチュリーの至る所に用いられている。
もうひとつが、「紗綾形崩し」(さやがたくずし)である。紗綾形崩しは、卍(まんじ)を組み合わせた端正で品格のある柄。古来、皇族や武家に好まれてきたモチーフだ。
それから、センチュリーといえばお馴染みの「鳳凰。伝説上の瑞鳥(ずいちょう=めでたいことが起こる前兆とされる鳥)である鳳凰が、センチュリーのエンブレムだ。1967年の初代誕生時に当時の工匠が腕を揮った手彫りの金型を、新たに江戸彫金の流れを汲む現代の工匠が鏨(たがね)と槌(つち)に魂を込めて彫り上げた金型から作られる鳳凰は、やはり美しかった。