そこで東洋ゴム工業は、まずノイズ発生の原因となるタイヤ内部の空気がタイヤの接地転動時にどのような状態にあるかをシミュレーションによって可視化。これによって充填された空気自体がタイヤ内部で“周方向への流れ”と“垂直方向への流れ”を発していることを発見した。
すでにタイヤ空洞共鳴音を低減する方法として、音の吸収効果のある素材を内部に装着するアイデアがタイヤ業界では先行技術として具現化されてはいるが、今回はタイヤ内部に空気の流れが発生している事実に着目し、“空気の流れを活用して”ノイズの低減を図るという独自アプローチに取り組んだという。