ザイリンクスは、オートモーティブ業界で12年間以上にわたり、累計4,000万ユニット以上を自動車メーカーおよびティア1サプライヤーに納入してきた実績を誇る。
ダイムラーAG社でユーザーインタラクションおよびソフトウェア担当ディレクターを務めるジョルジュ・マッシン(Georges Massing)氏は、「ダイムラーAGのグローバルな開発センターとザイリンクスの専門エンジニアが協力することで、AIテクノロジを用いた製品の開発を加速させます。ザイリンクスとの戦略的提携を通じて、熱的に制限された環境での動作が避けられない車載システムにおいて、極めてレイテンシが低く電力効率に優れたソリューションを実現するテクノロジが当社にもたらされます。ザイリンクスの豊富な実績に強い感銘を受け、ダイムラーAGの将来の製品のために信頼できるパートナーとしてザイリンクスと協業を進めていくことにしました」と述べている。
今回の戦略的提携の一環として、ドイツのジンデルフィンゲンとインドのバンガロールにあるメルセデスベンツ研究開発センターでは、高い適応性を誇る、ザイリンクスのオートモーティブプラットフォームへのAIアルゴリズムの実装が深層学習の専門家によって行われている。ニューラルネットワークの最も効率的な実行を実現するザイリンクスのAIプロセッサテクノロジは、メルセデス・ベンツという形で世に出ることになる。
ザイリンクスのオートモーティブ事業部シニアディレクターであるウィラード・トゥ氏(Willard Tu)は、「最先端のAIアプリケーションにおけるダイムラーとの提携を発表できることをうれしく思います。ザイリンクスが提供する適応性の高いオートモーティブ向けアクセラレーションプラットフォームによりイノベーションを可能にする優れた柔軟性がもたらされ、ダイムラーのような業界トップ企業はインテリジェントな車載システムにニューラルネットワークを展開することが可能になります」と述べている。