全固体電池に用いられる固体電解質は硫化水素が原料。この硫化水素についてこれまで石油精製で蓄積してきたハンドリング技術と、石油化学製品への応用技術を有することが出光興産の強みだ。また、約20年に及ぶ研究開発を通じ、固体電解質等に関する特許出願は電池材料メーカーとして最多の件数を有する。同社はこれらの強みを活かし、オールジャパンで推進する本プロジェクトに貢献する。
次世代電池用素材開発は、出光興産の第5次連結中期経営計画の重点課題と位置付けられる。2018年7月にはリチウム電池材料室を設置し、さらに取り組みを強化する。2020年代の市場投入を目標として、EVや産業機器の電池向けに市場開拓を進めていく。