自動運転に向けてセンサーの進化が進むが、情報量が増えればセンサーもそれを処理するECUも熱を持つことになる。熱にどう対応するかも今後の課題だ。SCALAは第一世代、第二世代ともにハウジングはアルミにして熱対策をしている。
自動運転と並んで大きな技術テーマである電動化。ヴァレオは、シーメンスとの合弁であるヴァレオシーメンスeAutomotiveが開発した高出力電動ドライブシステムも展示した。これは、モーターとインバーター、減速機を組み込んだユニットで出力300kW(400V、800Vに対応)。プレミアムクラスのクルマとスポーツカー向けだ。
EV用水冷バッテリークーラーは、以前発表した角形リチウムイオン電池用のタイプに加えて今回は円筒型のリチウムイオン電池に対応したものを展示した。これは円筒型リチウムイオン電池のセル間のスペースを活用して張ってリークラーをパッケージングしたのもので電池セルの表面へ波形のクーラーを密着させることで接触面積を最大化して冷却効率を向上させている。
冷却水は、下から入れて上から出す構造で、波形のクーラーの内部はマルチポートチューブを呼ばれる水路が設けられている。