車両運動制御については神奈川工科大学と共同研究を行い、「sHUB」に適した制御方法を導き出した。本制御則を実装した実験車両を用いて、運転時のハンドル操作量が最大4割低減されることを確認しており、「sHUB」を搭載することで運転の負荷軽減に貢献する。また、ドライバーのハンドル操作による車両の応答性が約5割改善するという結果が得られており、運転のしやすさの向上にもつながる。
【開発品の特長】
1)運転の負荷軽減: ハンドル操作量を最大 4 割低減
例)実験車両の最大ハンドル角度98度 ⇒ sHUB搭載時56度(レーンチェンジ時) 2)車両の応答性を約 5 割改善
例)ハンドル操舵時の応答速度0.2秒 ⇒ sHUB搭載時0.1秒(レーンチェンジ時)
【仕様】
最大転舵角度:±3.5 度
転舵角速度:16度/秒以上
最大転舵トルク:350N・m
【販売目標】2027 年に 25 億円/年
本開発品は、今後の進展が予想されている完全自動運転においても、より安全な危険回避動作を可能にするシステムとして期待できる。今後は、本開発品をグローバルに提案・市場展開し、自動車の安全性の向上、運転の快適さの向上に貢献していく。
なお、NTNは「sHUB」を5月23日~25日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2018」に出展するとともに、同時開催の「自動車技術会春季大会」で本開発品の制御技術について学術講演を行う予定。