キャリイは扱いやすいエンジン、広い荷台、頑丈な車体が好評の軽トラックだが、今回追加された「スーパーキャリイ」は、キャビンスペースを後方に460mm拡大。シートスライド量を増やしリクライニング機能も追加することでゆとりあるドライビングポジンションを取ることができるようになった。もちろん、車内での仮眠や休憩も、キャリイより格段に取りやすくなったと言えるだろう。
また、全車を頭上空間に余裕をもたせたハイルーフ仕様とし、頭上に荷物を収納できるオーバーヘッドシェルフを装備。また、座席後方には荷物を置くスペースを確保して、車内の収納性を高めている。貴重な工具や衣類、食品、書類などを室内に置くことができるのはありがたい。
加えて、ラゲッジネットやシートバックコード、ルーフ&ラゲッジバー、ユーティリティフックなど、シートバックスペースを有効活用するためのオプションも数多く設定されている。
キャビンが拡大すればそれだけ荷台が狭くなるのは仕方のないことだが、拡大したキャビンの下側を抉ることで空間を設け、フロア長に関してはキャリイと同等レベルを実現しているのがポイント。荷台のフロア長は軽トラックナンバーワンを誇るキャリイの2030mmには及ばないまでも、1975mmの長さと、荷台長でも1480mmを確保しており十分な積載性を備えている。
スーパーキャリイの発売に合わせ、キャリイ/スーパーキャリイに先進の予防安全装備「スズキ セーフティ サポート」の一部機能を採用。軽トラック初(2018年5月現在/スズキ調べ)の前後方向誤発進発進抑制機能を搭載した。
車両の前方及び後方に合計4つの超音波センサーを設置し、このセンサーにより障害物を検知して衝突被害を軽減する。キャリイの一部グレード(「KX」、特別仕様車「KCスペシャル」「農繁スペシャル」)には標準装備し、オプション設定での選択も可能(「KCパワステ」「KCエアコン・パワステ」「KC農繁仕様」)となっている。