このTRIの新施設は、MITRPの既存の1.75マイル(約2.8Km)の楕円形テストコースの中に建設される。新施設には、混雑した都会の交通状況や、滑りやすい路面、入口・出口のある、片側4車線の高速道路などを模擬する施設が含まれる。
TRIはMITRPと土地のリース契約を結び、新施設の設計、建設、メンテナンスなどを行う。TRIは今回の新施設以外に、MITRPが所有・管理する他のクライアントにも提供されている既存の楕円形コースやその他の施設を使用したり、サービスを受けたりすることも可能。またTRIはカリフォルニア州のGoMentum Station、ミシガン州のMcityやAmerican Center for Mobilityとパートナーシップを結んでおり、TRIはこれらの施設に加え、今回の新施設を活用することで、公道外でのテストをより広範に行えるようになる。
MITRPのプレジデントであるMike Jones氏は「今回のTRIとのパートナーシップは大変意義深いものであり、自動運転技術開発に成功をもたらすと確信しています」と語っている。
MITRPはミシガン州ホワイトフォード郡区のオタワレイク市に1968年に大手部品メーカーのテストコースとして設立された。この336エーカー(約136万m2)の研究施設は、その後2010年に不動産開発会社に売却され、現在では乗用車・商用車・公道外で使用する特殊自動車や部品サプライヤーのテストや先進技術開発のためのテストコースとして使用されている。