ミクニでは、2輪のアフターマーケットパーツとしては、高性能キャブレターの「TMR」などいくつかの製品を販売しているが、4輪の製品は、それこそ「SOLEX」以降しばらくは出していなかった。しかし今は空前の旧車ブームである。しかもミクニは2023年に100周年を迎えるとあって、会社の歴史を見直そうという動きが出ている時期のため、「これは好機!」と、社内の旧車好きのメンバーが立ち上がり、このプロジェクトを実行に移したという。
実はこのキット、2輪用のスロットルボディ「EHS46R」がベースになっている。このスロットルボディは2輪の4気筒・高性能エンジン用としてアフターマーケット向けに開発されたものだが、その後2気筒用の仕様を製作。それがSOLEXなどの4輪用キャブレターのピッチとほぼ同じだったため、このプロジェクトの素材として採用されることになり、販売に向けたプランが現実的になったという。 現在このL型エンジン用スロットルキットは「販売検討用の試作モデル」という段階だが、「市場の反響が大きければ、販売実現に向けて大きく前進できます!」と力強い言葉を聞くことが出来たので、これを見て気になったという人は、ミクニに問い合わせしてラブコールを送って欲しい。 <問い合わせ先:株式会社ミクニ・マーケティング本部 e-mail:after-market@mikuni.co.jp> 次回はスロットルボディの細部を紹介します。