さて本題に戻ろう。今回の主役は17年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型ゴールドウィング。試乗車は“ツアー”の7 速DCT 仕様である。
同社4 輪のレジェンドを思わせる光学レンズ10眼のLED ヘッドライトとシグネチャーランプは斬新かつ精悍なフロントマスクを魅せる。全体のフォルムはシェイプされた印象で、親しみやすさを覚える。実際41㎏の軽量化と、全長55mmのダウンサイジングを達成。身長170cm、大柄とは言えない記者にとっては、とてもありがたい進化だ。
これに加えて、ウォーキングスピードモード(微速前後進機能)が追加され、車庫からの出し入れに押し引きする力が不要になる。モーターではなくエンジンを動力に活用おり、動き出しやギャップの乗り越えも挙動が優しい。巧みに制御されているのでとても扱いやすかった。
他にもスマートフォンと連携するApple Carplay にも対応するなど、まるで自動車のような最新機能の充実ぶりに、驚かされるばかりである。
リビング気分の後部席! 席及川ルイ子 ミニインプレ
「まずは前のシートに跨ってからタンデムステップの上に両足で立って、そのまま後ろのシートに移動すると座りやすいですよ」とホンダ・ゴールドウイングの技術スタッフさん。乗り降りはちょっと大変ですが、大きな背もたれにどっかりと身を預けてみれば座り心地は抜群。ソファーのような安定感に包まれて、まるで自宅でくつろいでいるような不思議な気分でした。 バイクや前のライダーにしがみつく必要がないので、オートバイに慣れていない人にもお勧めです。誰もが安心してタンデムシートでの旅を楽しむことができると思いますよ。あまりに快適なのでうっかり寝てしまわないよう気をつけてくださいね(笑)
ストリップモデルから見て取れる最新機構
一新された水平対向6気筒エンジン
装備、機能も超一級