いずれもホテル敷地内での撮影と、近隣の一般道および自動車専用道路の西湘バイパスでの試乗を合わせて各45分間という短い時間ではあったものの、各車のお国柄とブランドの個性を明確に感じ取ることができた。
昨年の東京モーターショー2017開幕直前、10月16日より新型2代目の日本導入が開始された、ボルボのミドルラージSUV「XC60」。フラッグシップの90シリーズと同じ新世代のSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)を採用し、大幅な軽量化とともに走りの質感をアップしている。
トール・ハンマーがモチーフのLEDヘッドライトに代表される、最新のクリーンかつモダンなスカンジナビアンラグジュアリーを体現した内外装も90シリーズと何ら変わらず。90シリーズに対しサイズが小さく安価な弟分ながら、見劣りする部分は皆無と言っていい。
パワートレインはすべて2.0L直4の新世代「Drive-E」+8速AT+AWDで、日本仕様に設定されているのは190ps・400Nmのディーゼルターボ「D4」と、254ps・350Nmのガソリンターボ「T5」、320ps・400Nmのガソリンターボ&スーパーチャージャー「T6」、そして「T6」のエンジンに240Nmの電気モーターを組み合わせたPHV「T8ツインエンジン」の4種類。今回試乗したのは「T5 AWD」の豪華仕様「インスクリプション」だ。
【Specifications】
<ボルボXC60 T5 AWDインスクリプション(4WD・8AT)>
全長×全幅×全高:4690×1900×1660mm ホイールベース:2865mm 車両重量:1860kg エンジン形式:直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボ 排気量:1968cc ボア×ストローク:82.0×93.2mm 圧縮比:10.88888 最高出力:187kW(254ps)/5500rpm 最大トルク:350Nm(35.7kgm)/1500-4800rpm JC08モード燃費:12.6km/L 価格:6,790,000円