メルセデス・ベンツの生産・サプライチェーン担当役員であるMarkus Schäfer氏はこうコメントした。
タイ工業大臣であるUttama Savanayana氏は「メルセデス・ベンツは世界でも有数な自動車メーカーである。同社のタイへの投資は経済的・技術的・そして社会的な成長につながるだろう。プラグインハイブリッド車の生産は従来の自動車よりも高い生産技術が求められており、タイの自動車産業をさらに活性化させるだろう」とコメントした。
ダイムラー社は2022年にはメルセデス・ベンツの全ラインアップを電動化することを予定しており、コンパクトカーからSUVまでのモデル全てにEV版モデルを追加する。メルセデス・ベンツは引き続きプラグインハイブリッド車両や48V電装システムの開発・製造に注力し、2019年にEQシリーズ最初のモデル “EQC” を市場に投入する。
TAAPとメルセデス・ベンツの合同の投資はタイのプラントの生産能力向上にも使われ、生産モデルの種類を拡大する予定だ。
メルセデス・ベンツ タイCEOのMichael Grewe氏は「メルセデス・ベンツ タイでは常に最高の車とサービスを提供する。今回の投資はタイにおけるプラグインハイブリッド車の需要のポテンシャルを反映したものだ」と述べた。
2017年にはメルセデス・ベンツではタイにおて過去最高の14,000台の販売を記録した。中でもEクラス、Cクラス セダンとCLAクーペの人気が高かった。タイでは現在9モデルの生産を行っている。2001年以来、メルセデス・ベンツはタイの高級車メーカーのマーケットリーダーとして販売を伸ばしてきた。
タイでの躍進の支えとなったのは現地パートナーであるTAAPとの協力関係だ。TAAPは既に12000台以上のメルセデス・ベンツ車を生産しており、1000の雇用を創出している。今回の投資で合計300人近くの雇用を新たに創出し、うち1/3はバッテリー生産関連。タイにおける自動車産業の活性化が期待されている。