大阪モーターサイクルショー初日となった3月16日、MOTUL(モチュール)ブースにおいて新製品発表が行われた。その注目の新製品とはモチュールのフラッグシップモデルとなる300Vの進化モデル「300V² Factory Line(サンビャクブイ・スクエア・ファクトリー・ライン)」である。(PHOTO&REPORT:山下博央)

大阪モーターサイクルショーでのMOTULブースの様子。

フランスのオイルメーカーMOTUL(モチュール)社製モーターオイルの日本総輸入販売元であるテクノイル・ジャポン株式会社は大阪モーターサイクルショーで新製品「300V² Factory Line」を発表した。モチュールの300Vといえば、同社のフラッグシップモデルであり、そして高性能オイルの代名詞としても知られるオイル。1974年に登場してから8代目となる「300V² Factory Line」は、名前が示すようにファクトリーチームのために開発された高性能オイルで、ロードとオフロード兼用の100%化学合成油の4ストロークエンジン用オイルとなる。




今回発表されたのは「300V² Factory Line Road/Off Road 10W50」で、エステルをコアとした化学合成ベースオイルの配合技術Ester Core®テクノロジーを継承しつつ、新たにオーガニックベースオイルテクノロジーを加えることで、オン/オフ問わずエンジンのパフォーマンスを最大限に引き出せるオイルとしている。具体的には、オンロードモデルでは最大出力の向上やオイルの耐久性の向上、そして優れたエンジン清浄性でエンジン性能を安定する特長を持つ。一方、オフロードモデルではトルクの向上やクラッチのグリップ力向上による運動性能の向上、さらには高いせん断応力によるギアボックスの信頼性向上が挙げられる。ちなみに同社のテストでは、オフロードモデルでGSX-R1000を使用してテストしたところ、他社同粘度のオイルと比較してベンチテストで2.5psのパワーアップが確認できたという。「300V² Factory Line Road/Off Road 10W50」はエンジンの潤滑はもちろんだが、パワーアップにも貢献する高性能オイルなのだ。今回、ネーミングは「300V²(サンビャクブイ・スクエア)」と、「V」が二乗されている。「V」は元々ビクトリーを意味しており、さらなる勝利を手に入れる意味合いで二乗(スクエア)となっているのだ。


なお、大阪モーターサイクルショーのブースではヨシムラの吉村不二雄氏やモリワキの森脇護氏を招いてのトークショーが行われるなど、ステージショーも盛況だったのだ。

MOTULの日本総輸入販売元のテクノイル・ジャポン株式会社アジア開発責任者の高橋七郎氏が新製品説明を行う。

トークショーではMOTULとゆかりのあるヨシムラの吉村不二雄氏が登場。80年代にヨシムラがMOTULを採用した秘話などが明かされた。

MOTULを使う最新のMotoGP®マシンのほか、1993年に世界グランプリGP500でチャンピオンを獲得したケビン・シュワンツのRGV-γ500が展示されていた。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 馬力が上がる! MOTULのフラッグシップオイル「300V² Factory Line」が大進化【大阪モーターサイクルショー】