このエンジンは、カムリに積んでデビューしたDynamic Force 2.5ℓ版であるA25A型の2.0ℓ版と考えればいい。基本コンセプト、燃焼の考え方は同じ。ただし、この1年で進化した部品やユニットを積極的に採り入れているという。2.0ℓ版が世界で初採用した「レーザーピットスカートピストン」も、今度は2.5ℓ版へ入れていくと予想できる。これがトヨタが狙うモジュラーエンジン開発のシナジー効果だからだ。圧縮比がコンベが13.0、HEVが14.0というのも2.5ℓ版と同じだ。搭載方向は、後方排気である。このエンジンは、TNGAのメインエンジンのひとつとなり、日本、中国、北米、南米、欧州の5拠点で生産される。最初に搭載されるのが、ジュネーブショーでデビューしたトヨタ・オーリスとレクサスUXになる。
2.0ℓDynamic Force Engine(コンベ用)
エンジン形式:直列4気筒DOHC
排気量:1986cc
ボア×ストローク:80.5×97.6mm
圧縮比:13.0
燃料噴射:D-4S(DI+PFI)
最高出力:126kW/6600rpm
最大トルク:205Nm/4800rpm
改変バルブタイミング:In/Ex
排出ガス規制対応:ULEV50