そのパナソニックが現在、力を入れているのが、リチウムイオン電池やADAS(先進運転支援システム)、コックピットシステムなどを含む車載事業だ。電池では、トヨタのHEV用のバッテリー(ニッケル水素、リチウムイオン電池)を長年作り続けているし、米・テスラのバッテリーを供給していることでも知られている。テスラと共同運営する大規模電池工場の「ギガファクトリー」へも投資している。
EVシステムは、ボッシュ、コンチネンタル、ZF、ヴァレオ、マグナ、デンソーなど世界のそうそうたるメガサプライヤーが開発している。ここにパナソニックも参入する構図となる。あえて高電圧ではなく48Vを選び、4輪だけでなく2輪EVにも使えるというから、今後の展開が楽しみである。
このScalable ePowertrain Platformを採用すれば、比較的短時間に開発コストをかけずに小型EV、いわゆる小型モビリティを作れるとなれば、中国などの新興自動車メーカーのみならず、ベンチャーなどからの引き合いもありそうだ。48VのEVプラットフォームを足がかりに、パナソニックがどこまでどこまで自動車に食い込んでいくのか、注目だ。