近年、eコマース市場の拡大に伴う大型物流倉庫の新設や、労働者不足といった環境変化を背景に、物流現場の効率化や自動化を実現するソリューションの需要は一層高まっている。このような顧客のニーズに応えるため、豊田自動織機は10年ぶりに「ラックソーターP」をフルモデルチェンジした。
新型「ラックソーターP」は、新たに「制振制御機能」を搭載した。クレーン走行におけるマストの揺れを軽減することで、停止するまでの待ち時間を大幅に短縮し、サイクルタイムを約10%※向上している。また、クレーンの減速・下降時に発生する運動エネルギーを回生電力として走行モーターで再利用する技術も新たに採用し、エネルギー効率の約10%※向上を実現した。※同社従来モデルとの比較
新型「ラックソーターP」の主な特長と仕様は以下の通り。
1) 「制振制御機能」の標準採用によるサイクルタイムの向上
モーターをより正確に制御することで、マストの揺れを軽減し、その揺れが停止するまでの待ち時間を大幅に短縮。従来モデル比約10%のサイクルタイム向上を実現。
2) DCリンク式の回生電力利用によるエネルギー効率向上
クレーンの減速・下降時に発生するエネルギーは、従来熱として消費されていたが、回生電力としてモーターで再利用することにより、従来モデル比約10%の省エネを実現。