模擬市街路における走行実証試験では、複数のセンサーを統合し自動走行に必要となる高度な認識性能を実現するセンサーフュージョン機能について、一般道における課題の抽出を行った。具体的には、高速道と違い、対向車や歩行者、自転車、また、さまざまな形状の交差点の走行など、複雑な周辺環境でも正確に検知対象を認識する点や、特に交差点の場合では、低速で大きく旋回しながら的確に検知対象を認識する点で課題があることが分かった。
今回の走行実証実験では、これらの課題に対し、車両に設置するセンサーの数や構成、配置の見直しにより、センサーフュージョン機能を拡張することで、一般道における自動運転に必要となる検知対象の的確な認識ができることを検証する。さらに、車両の正確な自車位置について、地図情報と地図ユニットから出力される自車位置情報を用いて、一般道における自動走行に必要なレベルで把握できることを検証する。