ローリングミルとは、ドーナツ状に成形した製品を圧延し外径を広げる工法で、愛知製鋼が得意とする工法のひとつ。
さらに、金型を縦型に配置することで、部品点数を低減し設備のコンパクト化を図るとともに、成形工程で発生する酸化スケールの巻き込みを防止することで、高品質を実現している。
また、段替時間の短縮による小ロット化を実現するとともに、熱処理工程を一貫化することでリードタイムの短縮を図 り、省エネルギー化やCO2排出量削減にも貢献する。
今回の熱間ローリングミルライン導入を皮切りに、HV、PHV、EV、FCVなどを含め、グローバルでますます需要拡大が予想されるデファレンシャルリングギヤの生産性および競争力をいっそう強化することで、次世代自動車を見据えたモノづくりに貢献していく。
【デファレンシャルリングギヤ用熱間ローリングミルライン整備概要】
1.建設内容::ディファレンシャルリングギヤの鍛造から熱処理工程まで一貫した高速自動鍛造ライン
2.設置場所:愛知製鋼 鍛造工場内(東海市新宝町)
3.設備構成:高周波加熱炉、トランスファー搬送式自動プレス、ローリングミル、FIA炉、搬送装置(産業用ロボット)
4.生産品目:デファレンシャルリングギヤ
5.生産能力:約18万個/月
6.稼動開始:2019年3月 (予定)
7.投資額:18億円