「今回のイチオシとなれば断然TYPE Zになります」とは渋谷さん。2月中旬より発売を予定している彩速ナビのフラッグシップ機として、当然ブースでも展示されている。2015年2月に業界初の高音質ハイレゾ音源を再生可能とした彩速ナビゲーションを商品化して以来、確実に進化・熟成を遂げてきたTYPE Zシリーズだが、2018年モデルではさらなる高音質を追求。音源ファイル以外にも高音質サウンドの再生をワイヤレスでも可能とし、ハイレゾリスニングの強化を徹底。さらにナビゲーション機能のほうもスマートフォンとの連携を強化し、性能面および機能面を充実させている。
やはりVICTOR STUDIOを持つKENWOODだけに、音源の再現にはかなり注力しているということなのだろう。しかもアナログソースすら変換してハイレゾサウンドに近い聞こえ方を実現しているというのだから、音の再現において強い拘りが感じられる。
そしてナビゲーション機能の提供についてもこだわりは強い。ドライバーは前を見て運転することが基本であり、いかに安全であるかを基本としながら欲しい情報を手軽に手に入れられるかが重要だ。それもベテランからビギナーまで、さまざまなドライバーがいるというところに対応できなくては意味がない。指一本でスッと表示できるとか、リラックスして運転に集中するために煩わしい操作ではダメであるとか、そうした細かなことまで考えて開発されているのだという。
最後に渋谷さんからいただいた説明が、「どんなドライバーさんであっても安全に運転していただくことを前提にしたうえで、いい音をゆったりした気分で聞いていただきたい。リラックスして聞ける音質を追求するというところが今回の一番のポイントとさせていただいています。ハイレゾというのは歪が少なく、聞いていて比較的疲れないんです。私自身も2時間とか運転するんですけど、疲労度が違ってきます。音量を上げても聞き疲れをしにくいんです。人間の耳は20,000Hz以上を聞き取れないとされていますが、だけどわかるんですね。決して波長帯域ということだけではない世界が存在すると思います。車室の環境だとガラスは音を反射し、シートは音を吸います。ご家庭であればあれこれ調整できますが、クルマでは一切できないのでオーディオセット側で合わせる必要があります。それにはイコライザーやタイムアライメントが有効ですが、TYPE ZではさらにプロモードEQを搭載しています。音の乱れを調整し、いい音を楽しむために最適な特性へと整えることが可能です」である。ぜひ最新フラッグシップ機「MDV-Z905W」と「MDV-Z905」をKENWOODブースでチェックしてみよう!【中ホール5)