そして参加選手にも注目。二輪18名、四輪23名の参加選手の中には、今年のMotoGPで2連覇を達成したマルク・マルケス選手とその相棒であるダニ・ペドロサ選手、元ホンダF1ドライバーのジェンソン・バトン選手や、今年のインディ500で初の日本人優勝を達成した佐藤琢磨選手など豪華な選手たちが顔を揃える。特にジェンソン・バトン選手は来季のSuperGTフル参戦を発表するサプライズもあり、来年のSUPER GTが今から楽しみだ。
四輪ドライバーもカブで参戦! プログラムもレーシングサンクスデイならではの趣向が凝らされている。各カテゴリのデモンストレーション走行や、SuperGTをはじめとした二輪選手や四輪選手同士のカート大会は、会場のカートコースに人が溢れるほどの大盛り上がり。そしてさらに注目を集めたのが二輪と四輪の選手で競われるスーパーカブでのレース「Super Cub 1億台記念レース」。マルケス選手やペロドサ選手のほか、四輪から鈴木亜久里さんや小暮卓史選手(SuperGT)も参戦。「バイクなんて数十年ぶりに乗ったけど、クルマの種類にかかわらずやっぱりレースは楽しいね」と笑顔でコメントする鈴木亜久里さんが印象的だった。 エキシビジョンはまだまだ続き、「SUPER GT & SUPER FORMULA FINAL BATTLE」では本物さながらのレースを開催。レースには、今年のSUPER GT第6戦 鈴鹿1000kmに出場したジェンソン・バトン選手や、2017年のマクラーレンホンダのドライバー、ストフェル・バンドーン選手も参加。豪華選手を交えた文字通り今年最後のバトルに、観客は釘付けだ。
今年、世界を驚愕させたレジェンドがもてぎを疾走! 大勢の観客の前にたつ佐藤琢磨選手。「インディ500で優勝できたことを足がかりに、チャンピオン争いができるようになりたいですね」 今回の一番の目玉は、インディ500で初の日本人チャンピオンに輝いた佐藤琢磨選手の凱旋だろう。ホンダはこのイベントのために優勝を飾った本物のマシンを持ち込み(インディ500の優勝トロフィーも展示されていた)、琢磨選手が実際にドライブ。コースはもてぎのスーパースピードウェイ。実に6年ぶりに本物のインディのマシンが、本番に近い速度でスーパースピードウェイを疾走する姿、そして偉業を成し遂げた琢磨選手の姿に感動すら覚えた。 イベントの最後は、全選手と全マシンによるパレードラン。その台数と人数、そしてカテゴリを目の当たりにすると、ホンダのレースに対する情熱を改めて知らされる。今年のホンダは、MotoGPではチャンピオンに輝いたが、F1では成績が振るわないなど酸いも甘いも噛み分けた年だった。しかしイベントに集まった人を見ると、人々に感動を与えるという点においては、世界一の企業なのではと思えた。
佐藤琢磨選手がインディ500で優勝したマシンは、注目の的であった。
佐藤琢磨選手が実際にインディ500で優勝したマシン「DW12」。エンジンもその優勝時のものをオーバーホールして搭載。ホンモノのサウンドがもてぎに轟いた。 インディ500の本物のトロフィ。目の当たりにすると、その大きさと存在感に驚く。
二輪の選手によるHonda Racing Dream Kart Cup。優勝はマルク・マルケス選手。ダニ・ペドロサ選手の後ろから粛々とチャンスを伺う。
ALL Honda Rider's Exibitionでは、マルケス選手とペドロサ選手がウイリー並走でホームストレートを通過するという迫力のデモを披露。
お互いをたたえ合う佐藤琢磨選手とマルク・マルケス選手。まるで旧知の仲のように仲良く話すシーンがしばしば見られた。
SUPER GT & SUPER FORMULA FINAL BATTLE。写真のNSX-GTをジェンソン・バトン選手とストフェル・バンドーン選手がドライブ。このマシンをよく見てみると、今シーズンにはない装備設けられている。来季のテスト車両なのか……。
SUPER GT & SUPER FORMULA FINAL BATTLEを終えたジェンソン・バトン選手(左)とストフェル・バンドーン選手(右)。バンドーン選手はSUPER GTマシンを初ドライブ。実はピットから出る際に何度もエンスト。天下のF1ドライバーといえども、GTマシンのドライブは一筋縄ではいかない⁉
ラストのパレードラン。各選手が自身のマシンを駆り登場。
四輪に続いて二輪のパレードラン。甲高いサウンドで観客に挨拶。
パレードランで魅せた佐藤琢磨選手とマルク・マルケス選手との共演。ここでしか見られない貴重なシーンだ。