ジャガーの高級サルーンXFにワゴンボディのバリエーション「XF SPORTBRAKE」が登場。ダイナミックなデザインと敏捷なハンドリングはそのままに、最大1700リットルという広大なラゲッジスペースを設け、高い実用性を実現している。(REPORT: 石川 順一)

「XF SPORTBRAKE(スポーツブレイク)」プレス向け発表会には、ジャガーのブランド・アンバサダーを務めるプロテニスプレイヤー、錦織圭選手が登場。テニスコートを模したステージで、彼の豪快なスイングとともにアンベールする心憎い演出がなされた。

流麗でスポーティなスタイリング

まず目を引くのはスタイリング。フロントからリヤに向かって流れていくかのようなルーフラインに、ピラーを意識させない長いサイドウィンドウもあいまって、スピードをイメージさせてくれる。セダン譲りの雄々しいフロントマスクも健在だ。展示車両では純正オプションとなる20インチのアロイホイールも装着しており、スポーティさを際立たせていた。



フロントとリヤのウィンカーランプにはジャガーマークを刻印。こうした細部へのこだわりを忘れないからこそ高級車たりえるのかもしれない。

高いユーザビリティ

先進技術もふんだんにおごられている。インフォテイメントシステム「Touch Pro」は10.2インチのタッチスクリーンで直感的にナビやエアコンの操作、車両の状態の把握・調整などを行えるだけでなく、音声コマンドにも対応。スマートフォンとの連動も強化されており、離れた場所でも車両の状態を逐次把握できる。

ハンズフリーテールゲート機能も搭載。通常時で565リッター、リヤシートを畳んだ状態で1700リッターという大容量の荷室に簡単にアクセスできる。会場では大中小のスーツケース6つにテニスバック2つを実際に積載するデモンストレーションを実施。同社のSUV、F-PACEに普段乗る錦織選手でも荷室の広さには驚いた様子だった。



オプションとなるパノラミックルーフはジェスチャーで開閉可能。天井付近に向けて手をかるく振るだけでOKなので、走行中でも難なく操作できそうだ。

二律共存をどん欲に追求

パワートレインは自社開発の2リッター直列4気筒INGENIUMエンジンを採用し、軽量性と高燃費、静粛性を実現。その上、ディーゼル仕様で最高出力180ps、ガソリン仕様で最高出力250psというハイパワーを発揮する。駆動方式も操舵性の高い後輪駆動のみを設定しており、大いに走りも堪能できそうだ。


欧州向けには後輪駆動ベースの4WDに加え、最高出力300psを誇る3リッターV型6気筒スーパーチャージャーも設定されている。こちらは発進から100km/hに到達するまでの所要時間はわずか5.5秒とスポーツカーレベルの加速力だ。日本での発売が待たれる。




洗練されたスタイルもダイナミックさも。静けさもパフォーマンスも。スペースもスポーティさも。一見すると背反する要素をうまく融合させた「XF SPORTBRAKE」は、ジャガー・ランドローバー・ジャパンCEOのマグナス・ハンソン氏が語るように、『あらゆる望みをかなえるジャガー』といえるだろう。欲張りなオーナーを満足させる一台としてスポーツ系ワゴンの人気をけん引していきそうだ。

■XF SPORTBRAKE PRESTIGE■


・ディーゼルエンジン搭載モデル 価格722万円~


・ガソリンエンジン搭載モデル 価格756万円~

情報提供元: MotorFan
記事名:「 ジャガーのスポーティワゴン「XF SPORTBRAKE」が受注開始!