他の114エンジン搭載モデルに比べると鼓動感は控えめで加速もマイルドだが、一方で乗り味に軽快感がある。従来モデルより7㎏軽量化された車体とワンサイズ細くなったリヤタイヤに加え、高剛性の新型ソフテイルフレームに刷新されたことで、走りのレベルもワンランク高められている感じだ。特にコーナーの切り返しなどはとてもスムーズで軽やか。ハーレー独特の3拍子のリズムに身を委ねながら、自然にペースも上がっていく。
一人乗り専用の優越感
平に伸ばせばグリップがある高めのハンドルや、前すぎないミッドコントロールのステップなど、アメリカンクルーザーらしい自然なライポジだ。
ライザーに埋め込まれたデジタルメーターや小さなテールランプ、一人乗りに割り切ったソロシートなど必要最小限に徹したシンプルさが気持ちいい。逆に言えば素材として自分好みにカスタムしていく楽しみも広がるわけだ。ハーレーが主役のかつての名画「イージーライダー」を彷彿させるどこか懐かしいスタイリングは眺めているだけで気分が良く、シンプルが故に飽きが来ない。長く付き合っていけそうな相棒だ。
エンジンや右2本出しマフラー、その他のパーツにいたるまでマットブラック系のダークなイメージに統一されている。滑らかな曲線で立ち上がったミニエイプと呼ばれるハンドルバーが特徴。そこから吊り下げられた小さなウインカーや小ぶりなLEDヘッドライトなどシンプルさを強調。容量13リットルの小型のタンクサイドには70年代テイストのレターで描かれた立体エンブレムが。ちょこんと腰掛ける感じのソロシート。長距離ではちょっと頼りなさもあるが、ミニマルな割り切り感がいい。フロントは100サイズ19インチのワイヤースポークホイール仕様。クラシカルな細めのタイヤが軽快なハンドリングを生む。シングルディスクに4ポットキャリパーを装備。メンテフリーで静寂性に優れるベルトドライブはハーレーの十八番。リジッド感を演出したスイングアームは見た目が華奢だ。ちなみにリヤタイヤも150サイズ16インチと細め。デジタル式ライザーゲージと呼ばれるハーレー独特のメーター。ブレイクアウトなどを含め削ぎ落し系コンセプトのモデルで使用されるデザインだ。