写真から判断できるのは、オールマイティな雰囲気が漂い、使い方を限定されない万能モデルと言えそう。価格にもよるが比較的リーズナブルな設定が期待されており、同シリーズで中心となる主力モデルに躍り出る可能性も高いだろう。
ブラックアウトされたエンジンやマフラーなど、クロームパーツとのコントラスとはシックかつプレミアムな雰囲気。専用パニアやフェアリングの装備もあって、長旅の相棒にも相応しい。軽快になったであろうグッドハンドリングはスポーティな乗り味にも貢献する。
搭載エンジンは、Milwaukee-Eight(ミルウォーキーエイト)と呼ばれる最新の物で、デュアルカウンターバランスを採用。横置き45度Vツインのユニットはカーボンスチール製筒型フレームにリジッドマウントされている。排気量は107キュービクルインチ(1745cc)で最大トルクは145Nmを3000回転で発揮。トルキーかつ鼓動感を楽しめる出力特性には既に定評がある上、なかなかシャープな吹き上がりも発揮できるのだ。
スクリーンの小さいフェアリングはフォークチューブにクイックリリース構造で固定される方式。ウインドプロテクションはそこそこに、ライダーの顔には心地よい風が当たる形状だと言う。左右のパニアケースは新型のロック機構付きで、ライダーはシートに座ったままアクセス可能な位置に装着されており、脱着も容易にできる。容量は左右合計で25.5Lもある。
モノショックのリアサスペンションは、右サイドカバー下に位置するダイアルノブで、油圧式プリロードがリモコン調節できる他、ABSの標準装備等、新世代ソフテイルシリーズ共通の充実した最新装備が奢られていた。
オードドックスなスタイリングと多彩な乗り味、そしてツアラーとしの機能性等、万能モデルとなりうる逸材だ。