3.0ℓ直列6気筒ツインターボエンジンは、M4CS同様に460ps&600Nmまで強化されている。0〜100 km / h加速は3.9秒(最高速度は280 km / hに制限される)を実現。高精度なインジェクションに可変バルブタイミング、ダブルVANOSの可変カムシャフトタイミングを備え、2基のモノスクロールターボチャージャーに、チャージエアークーラーなどを装備。その結果、より高いレベルの性能と低速域から大きなトルクを発揮し、高い効率を実現することにも成功している。また、特別に仕立てられたスポーツエキゾーストシステムによって特有の音がサウンドも聞かせるという。ギアボックスは、7速Mダブルクラッチトランスミッション(M DCT)を標準とし、オイルクーラーを別に備えているのも特徴だという。
また、フロントアクスルとリヤアクスルの両方のリンクとホイールキャリアには鍛造アルミニウムを採用することで、軽量化も図られている。これにより、バネ下質量の低減に加え、動的効果を狙っているのも印象的な部分だ。そのほか、理想的な性能を提供するようにジオメトリが変更されたアダプティブMサスペンションを装備。すべての条件において最良のグリップを確保するよう、Mダイナミックモードを含むDSC(Dynamic Stability Control)システムとアクティブMデファレンシャルの制御システムは、電気機械式ステアリングのセットアップと同様に、その内容は変更されている。
ライト・アロイホイールに組み合わされるタイヤは、ミシュランパイロットスポーツカップ2。実質、セミスリックタイヤとなるこれは、路上での走行にも対応するうえ、サーキットのような超高速域でも優れたグリップ性と横方向に対する安定性を見せる(ミシュランスポーツのロードタイヤを注文することも可能)。
インテリアは、シルバーストーン/ブラックとアルカンターラのツートンフルレザーを惜しみなく使用し、魅力的な雰囲気を作り出している。標準機能の中には、Harman Kardonサラウンドサウンドシステムも装備。そのほか、最先端のツインLEDヘッドライトを採用したフロント側には、大型の3セクションのエアインテークを備えたフロントエプロンを採用。フロントスプリッターとリヤディフューザーと連携して、リフト量を最小限に抑えることにも成功している。これらのコンポーネントは、ボンネットやルーフと同じようにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)で製作されているのも特徴だ。
新型BMW M3 CSの受注は、日本ではまだ未定ではあるものの、基本的には2018年1月から開始される予定だ。生産は約1200台に制限され、2018年3月から納車は始まるという。