MODEは、東北大学、三菱重工業株式会社そして三菱航空機株式会社との共同研究により開発された先進的な設計手法であり、MRJの開発において重要な役割を果たしている。MODEを用いることで、MRJの各種性能を視覚化し、設計者のトレードオフ検討を可能とすることで最大限の性能を引き出す。
例えばMRJの設計において、MODEは、主翼の低抵抗化と複合材構造の軽量化のための設計に活用され、環境へのインパクトを軽減することに貢献している。以下図中のカラーは高速飛行時の圧力分布を示す(青色部分が低圧力、赤色部分が高圧力を意味する)。
左図の青色部分は局所的な衝撃波(急激な圧力低下)を示しており、MODEによる最適設計を適用した結果(右図)、衝撃波が緩和され、空力抵抗の低下とバフェットリスクの低減を達成した。