生産技術部門は、設計部門と生産部門を繋ぐ役割を担う。具体的には車両企画をベースに、もっといいクルマを実現するための工程設計を行ない、プレス・ボディ組付・塗装・組立などの全工程を含めた最適な生産工程を作り上げる。新たな生産技術棟では、隣接するトヨタ最大規模の工場であるTMMKの現場からフィードバックを素早く得られることが強みとなる。また、生産技術棟は問題解決とイノベーションの推進を目指す研究施設TILT Labも有する。
トヨタの専務役員でTMNAのCEOであるジム・レンツ(Jim Lentz)は
「生産技術は、トヨタの将来をけん引する部門であり、彼らの先進的な発想と品質へのこだわりは商品力につながってくる。生産技術棟は、14ある北米工場において『もっといいクルマ』をつくるための要となるだろう」
と述べた。
ケンタッキー州のマット・ベビン(Matt Bevin)知事は
「トヨタが高い技能を持つ人材を雇用し、維持していること、そして環境に配慮した先進的な施設を設計したことは、ケンタッキー州に引き続き貢献しようという意思の表れである。トヨタの貢献を誇りに思うと同時に、輝かしい未来に期待したい」
と述べた。
今回の生産技術棟設立により、「北米ワントヨタ」の取り組みにおける新施設の設立は完了したことになる。