丸みを帯びたようなユニバーサルデザインを採用する「アドレス125」とは異なり、エッジの効いたスタイルが好印象だが、注目すべきは外観だけではない。
注目すべき一つが足周り。従来のアドレス110は前後14インチ、先日発売されたアドレス125は前12インチ・後10インチとしている一方で、スウィッシュは前後10インチを選択している。スズキの二種スクーターにとってこの10インチの足周りは、2スト全盛の25年以上も昔から常にラインナップし続ける、欠かすことのできない存在。小径ホイールを採用することで、「通勤快速」の愛称で親しまれたアドレスV125を彷彿とさせるような「取回しの容易さ」や、「小回りが利き」を獲得。空冷4ストローク単気筒・124ccでアドレス125と同系統のものと思われるエンジンと組み合わせることによって、街乗りの機動力が重視されている。
また機能面も十分な内容で、収納スペースはフルフェイス+αと、ブレーキは前ディスク、後ドラムと標準的なスペック。さらにヘッドライトやポジションランプ、テールランプにはLEDを標準で採用。フロントラゲージ横から5Vのアクセサリー電源も採れるので、スマホといったデジタルガジェットの充電にも便利。
ズバリ、このスウィッシュは、アドレス125の上位グレードといった位置づけだろう。
■主要諸元■
●全長:1831mm
●全幅:716mm
●全高:1108mm
●ホイールベース:1248mm
●パワーユニット:124cc 4ストローク単気筒エンジン