さらにマツダは今後、技術開発の長期ビジョン「サステイナブル”Zoom-Zoom”宣言2030」に基づき、クルマ本来の魅力である「走る歓び」によって、美しい「地球」と心豊かな「人」・「社会」を実現し、人の心を元気にすることを目指すと語った。
今回のマツダブースの主役は2台のコンセプトモデル。 いずれも今回の東京モーターショーが世界初公開となり、それぞれがマツダの今後のビジョンを示すものとされる。 ”魁 CONCEPT”は人間中心の思想を突き詰め、各機能を細分化した次世代スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャーに加え、深化した魂動デザインを搭載したコンパクトハッチバックモデル。 ”魁”は「さきがけ=先駆け」も意味し、クルマのもつ本質的な価値を体現し人の心を元気にするというマツダのビジョンと商品開発を、まさに先駆ける存在として展示されている。
一方、漆黒のボディカラーをまとう”VISION CONCEPT”が目指したのは、日本の美意識の本質を突き詰めること。余計なものはすべて削ぎ落として磨き上げ、シンプルでありながらも上質感が漂うエクステリアを実現。こちらも「エレガントで上質なスタイル」を目指す魂動デザインの深化が表現されている。 見るからにシンプルかつスピード感あふれるワンモーションフォルムに加え、インテリアは立体の深みと前後方向への軸で構成されて、スピード感がありながらも余裕のある空間を作り上げている。
また、先日発表され世界中に大きな衝撃として伝えられた次世代の内燃機(ガソリンエンジン)”SKYACTIVE-X”もブースに設置。ディーゼルエンジンの高圧縮比とガソリンエンジンの高回転を両立するという、まさに内燃機のいいとこ取りを体現するとあって、クルマ好きなら見逃せない注目すべき展示といえる。 この「エンジニアが夢見た理想」を目の前にするだけでも東京モーターショーに来た甲斐があるのでは?と思わせる、マツダブースもうひとつの目玉展示である。