9月のフランクフルトでのワールドプレミアからわずか1カ月。ここ東京モーターショーに早くもルノー・メガーヌR.S.が姿を現した。新開発の1.8Lターボエンジンは280psを発生。4コントロールと呼ばれる四輪操舵を武器に、FF王座の奪還を目指す。ルノー・スポール・カーズ代表のパトリス・ラティ氏も来日し、日本への早急導入への意欲を見せた。

「今年はルノーのF1参戦40周年に当たります。そんなパッションをみなさまにお伝えするために、今年の東京モーターショーにはスポーツモデルだけを出展いたしました」


 と、ルノー・ジャポン代表の大極司氏が語るとおり、今年のルノーブースにはR.S.(ルノー・スポール)モデルのみがずらりと並んだ。ルーテシアR.S.、トゥインゴGT、発表されたばかりのメガーヌGT、そして何より注目は 9月のフランクフルトモーターショーでワールドプレミアされたばかりのルノー・メガーヌR.S.である。



ルノー・ジャポンの大極司代表

「メガーヌR.S.には4コントロールと呼ぶ画期的な四輪操舵システムを搭載いたしました。タイトなコーナーではとても機敏に、そして高速域では非常に安定した走りを実現しています。このシステムは、ひとあし先に発表いたしましたメガーヌGTにも採用しています」




「エンジンは直列4気筒1.8Lターボで、最高出力280ps、最大トルク390Nmと、いずれもクラス最高レベルのパフォーマンスを発揮しています」

ルノー・スポール・カーズ代表のパトリス・ラティ氏

「ルノーはF1において170勝を上げ、12のコンストラクタータイトルを獲り、11のドライバーズチャンピオンに輝いています。ルノー・スポールの市販モデルは、そんな我々のテクノロジーとパッションを投影しているのです」と語るのは、会場に駆けつけたルノー・スポール・カーズ代表のパトリス・ラティ氏だ。




「メガーヌR.S.は、いかにコーナリング性能を引き上げるかに主眼を置いて開発いたしました。その答えが4コントロールなのです。もちろんエンジンに最高のパフォーマンスを発揮します。そしてトランスミッションは6速EDC(DCT)と6速MTを用意しました」

F1マシンを想起させるフロントブレードと特徴的なLEDランプ類が目を惹く
リヤには大型ディフューザーが設けられ、強力なダウンフォースを発生させる


 日本はルノー・スポールにとって世界の中で常に販売台数トップ5に入る市場だけに、導入に関してはそんなに待たされることはなさそうだ。まずは2018年初頭にフランス国内での販売が開始され、順次ヨーロッパの各市場で発売される。日本への導入は18年半ばを目指しているという。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 【東京モーターショー速報】ルノー・スポール メガーヌR.S.でFF最速の座を奪還!