フォルクスワーゲン乗用車ブランド セールス・マーケティング・アフターセールス担当取締役のユルゲン・シュタックマン氏は、2025年までにフォルクスワーゲンがeモビリティのリーダーになることを目指し、年間100万台のeモビリティを販売するという目標を発表した。
そのプロセスの第一歩として、フランクフルモーターショーで発表したSUVの「I.D.CROZZ」、そして今回の東京モーターショーで披露した現代に蘇ったタイプ2である「I.D.BUZZ」を始めとする次世代の電気自動車である「I.D.ファミリー」である。
シュタックマン氏によるとI.D.BUZZを今年初めのデトロイトショーで展示した後、多くの人から販売を希望する声やメールが届いたという。サーフカルチャーを牽引したワーゲンバスは、未だに世界中の人から人気があるのだろう。仔細にI.D.BUZZを眺めると、1960年〜70年代のタイプ2の伝統とクールな雰囲気を受け継いでいる。
フォルクスワーゲンは、この自動運転と最大航続距離600kmを実現したI.D.BUZZを手頃な価格で販売することを決めたという。これは今から楽しみだ。
一方フォルクスワーゲングループジャパンのティル・シェア代表取締役は日本へ今後導入する怒涛の商品戦略について熱く語った。先週発表したばかりのプラグインハイブリッド「ゴルフGTE」、フォルクスワーゲンとしては日本初のEVモデルとなる「e-ゴルフ」、来年初めに発売するTDIディーゼルエンジン搭載の「パサート・ヴァリアントTDI」、来春発売の新アーキテクチャーMQBを採用した新型「ポロ」、事実上のパサートCCの後継モデルでフォルクスワーゲンの新たなフラッグシップとなる5ドアクーペの「アルテオン」などだ。
実に見ごたえのある導入済、あるいは導入間近のモデルが数多控えるフォルクスワーゲンブース。彼らの次世代戦略を意識しながらこれらのモデルを眺めると、日本の自動車メーカーもうかうかしていられないと感じた。