一見してわかるように、バルブ挟み角の狭い 「ハイメカツインカム」系のDOHC4バルブ である。吸気バルブは11.8度、排気バルブは 12.5度の傾斜角。カムシャフトは排気側に駆動チェーンがバルブは直動式であり、この点 も含めて直6の1JZの設計が下敷きになって いることがわかる。
最高出力206kWは馬力 にすると280psであり、これは当時の日本の 自動車メーカーが守っていた自主規制値の 上限。最大トルクは発売当初よりも現在のカタログ値のほうが若干低い。97年の2代目センチュリー登場以降、エンジンの改良は2度行なわれ、05年には組み合わされるATが6 速になった。生産台数が少ないながらも、ダイアグノーシス対応などはほかの量産エン ジン同様に実施されている。現在の目で見れ ば、吸排気管の取り回しとデザインに古さを感じるが、素性はけして悪くないエンジンだった。
1GZ-FE型【匠の技】2018年市販予定の3代目センチュリーが初公開【トヨタ・東京モーターショー】
排気量:4996cc
ボア×ストローク:81.0×80.8mm
圧縮比:10.5
最高出力:206kW(280ps)/5200rpm
最大トルク:460Nm/4000rpm
給気方式:NA
カム配置:DOHC
ブロック材:アルミ合金
バルブ駆動方式:直動式
燃料噴射方式:PFI(ポート噴射)
VVT:吸気側