ガイダンスはAudi A8に乗車する前から始まる。スマートフォンやウェブ上のコンパニオン・アプリケーションを用いれば、事前の計画段階で行程とルートをデバイスからクルマに同期することが可能。スマートフォン用アプリが駐車中のクルマまでのファーストマイルガイダンス、および駐車したクルマから最終目的地までのラストマイルガイダンスを提供する。
【全ての画面で表示される高精細地図】
車内では、新世代のMMI(R)ナビゲーションシステムが、高精細の3D表示の市街地の地図や地形図をクルマのクラスター、ヘッドユニット、リアスクリーンに表示し、Audi A8のインテリア性を高める。地図は適切に簡略化しつつ重要な情報を伝えるよう、綿密に設計されており、例えば、ランドマークのような重要な視覚的な目印は、注意をそらすことなくひと目で認識できるようになっている。
また、地図の操作性については、複数の画面からアクセス可能で、乗車しているすべての人が双方向のやり取りで、地図を使い、場所を検索し、目的地を設定したりすることができる。
【予測可能でパーソナルなガイダンス】
MMIナビゲーションシステムは、現在の道路状況や路上の潜在的危険性に関するライブ情報を学習し、ドライバーが最適な通勤経路を選択できるよう支援。また、クルマが目的地に近づくと、システムが近隣の駐車場を表示することで駐車場探しも支援する。
革新的な新機能として、指先で経路をドラッグすることでルートを調整する機能を搭載。移動中にドライバーや同乗者の気が急に変わったり、選択したルートで何か想定外のことが起きたりした場合でも、地図にタッチしてこの先の道を通らないようにクルマに伝えることが可能。システムは即座に、近くの別のルートを探し出す。
【ドライバーも車載コンピューターも頼りにできる、先進的なマッピング】
走行中、Audi A8は数キロメートル先の予測道路データを用いて道路モデルに従い、クルマがセンサーの届かないところを効率的に「見る」ことができる。この道路モデルはHEREのElectronic Horizonソフトウェアにより作成されるもの。道路の車線構成やジオメトリーなどの詳細な道路情報と、交通状況、潜在的な危険性、速度制限などの動的データというふたつの情報から成っている。HEREのElectronic Horizonはこの情報を、定速走行・車間距離制御装置(通称名:ACC:Adaptive Cruise Control)や交通標識認識といった、クルマのADASアプリケーションが使用できるデータに変換し、その性能をさらに高めている。
HEREのElectronic Horizonは、サードパーティを含めさまざまなデータソースから動的な情報を取り込む能力を備え、HEREのADAS地図データを利用。また、「HD-ready」で、高精度の地図データを利用することが可能であり、HEREの極めて高度な自動運転車向けクラウドサービスHERE HD Live Mapにも対応。将来的には、AudiはHD Live Mapに切り替えて、自動運転機能を搭載したモデルをさらに強化していく。
Audi A8のナビゲーションシステムはまた、あらゆる道路で車線内にクルマを維持するための精度の高い機能を提供。環状交差点でもクルマはドライバーに対し、どの車線に入っているかを知らせ、回って出るときに走行すべき車線を示す。
また車載地図は、3カ月に一度クラウド経由で自動更新されるため、いつでも最新の状態となる。HEREがAudi A8に提供している先進的なナビゲーションと位置情報技術は、Audiの今後のモデルの他、フォルクスワーゲングループで展開している特定の車両においても、搭載される予定となっている。
【HEREについて】
オープン・ロケーション・プラットフォームの企業であるHEREは、人々、企業、都市が位置情報の力を活用できるようにします。HEREは位置情報を通して世界を理解することで、都市のインフラ運営から企業の資産最適化、さらには運転者を安全に目的地に導くことまで、顧客がよりよい結果を達成できるようにします。