しかし、SRのコンセプトとその魅力は徐々に理解されるようになった。レプリカブームの終焉とそれに続くネイキッドブームの到来、そしてSRをベースとしたストリートカスタムのムーブメントといった時代の追い風を受けて、SRは安定したセールスを記録するロングセラーモデルとなった。
じつはSRは、これまでにも一度生産終了となったことがある。2008年にも強化された排出ガス規制の際だが、このときはキャブレターからフューエルインジェクションへと燃料供給装置を進化させることにより、不死鳥のように2009年末に復活を果たしたのだ。
ヤマハの公式ツイッターでは、ホーム画面に「SR400、セロー250、トリッカーは、後継モデルの開発に取組んでおります。(発売時期は未定)」と明言されている。そう、今度もSRはいったん生産終了とはなるものの、しばらくすれば新型が我々の前に姿を現すはずだ。そのときを、楽しみにして待ちたい。