開発責任者である前田昌彦チーフエンジニアは、「日本国内では2004年に販売を終了したが、主に作業で使用する保有者が現在もなお約9,000人おり、復活して欲しいという声を多くいただいた。まず、このようなお客様にしっかりとお届けしたい」と、日本導入の経緯を語った。
全長×全幅×全高=5,335×1,855×1,800mm、ホイールベース3,085mmの大柄なエクステリアは「タフ&エモーショナル」をコンセプトに、迫力と躍動感を表現。外板色にはネビュラブルーメタリック、クリムゾンスパークレッドメタリック、スーパーホワイト2、シルバーメタリック、アティチュードブラックマイカの5色を設定した。
ブラックのインテリアには、シルバー加飾を随所に施すとともに、室内イルミネーションを青色で統一。洗練されたイメージを醸し出している。
ボディ・シャシーには、高強度のフレームに加え、振動減衰を高めるサスペンションを採用。オンロード・オフロードとも優れた走行安定性と乗り心地を確保。デッキの低位置にスチールバンパーを設定することで、最大積載量500kgの荷台へ荷物を積み降ろす際の乗降性を確保したほか、室内へ乗り降りしやすいよう大型のアシストグリップを配置した。
ランドクルーザープラドのマイナーチェンジでは、フロントのフード中央部を前方視界に配慮した形状としたほか、大型フロントグリルとヘッドランプを一括りにすることで力強さを演出。また、ヘッドランプは全車にLEDを採用し、19インチアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装)を新設定。
リヤはコンビネーションランプの飛び出しを抑えたほか、ガーニッシュの意匠を変更することで、より安定感のあるスタイルとした。
インテリアは、レジスターリング(エアコン吹き出し口)上部を下げることで視認性を高めたほか、ナビゲーションをタブレット型の薄い形状とすることでモダンさを強調。また、センタークラスターやメーターパネルに金属調加飾を施すことで上質感を向上させた。さらにステアリングホイールは、握りやすさを考慮した設計としつつ専用加飾を施すことで、インパネとの統一感を高めている。
そのほか、ランドクルーザーシリーズとして初めてリヤディファレンシャルに採用したトルセンLSDや、シーンに合わせて5つの走行モード(NORMAL、ECO、COMFORT、SPORT S、SPORT S+)を選択できるドライブモードセレクトを「TZ-G」に標準装備。
FJクルーザーの特別仕様車「ファイナルエディション」は、特別設定色のベージュをボディやシート表皮、センタークラスターガーニッシュなどに採用。また、内外装の随所にブラック塗装を施したほか、20インチアルミホイールやサイドステップなどを特別装備して、FJクルーザーの最終モデルにふさわしいレトロモダンな装いとしている。価格は3,492,720円。