先日オプション編集部がアップした、いわゆる「ハミタイ解禁!?」に関する記事に対する反響に驚いています。いくつか疑問もいただいておりますので、改めて復習してみましょう。

「車検に関する審査事務規程が一部改正された」という内容の記事にアクセスが集中しています。特に、フェンダーからタイヤが一部はみ出していることに関して解禁されたこと、いわゆる「ハミタイ」問題について、ユーザーの皆さんの関心がいかに高いのか実感しているとともに、さすがOPTION編集部、いいところをついてきますね(笑)。

改めて引用すると・・・


「今回の審査事務規程の改正のひとつ(回転部分の追出禁止規定の改正)によって、規定の計測範囲(従来通りの範囲)で、タイヤのサイドウォール部など10mm未満のハミダシは「突出していない」と見なすということに変更されたのだ。




ただし、その最外側はタイヤであることが前提のため、タイヤに対してリム幅の広い組み合わせ、いわゆる「ひっぱりタイヤ」でホイールが最外側となることはNGだ。多少のヒッパリタイヤであっても、タイヤのサイドウォールのリムガード形状となっていて、最外側がタイヤ(サイドウォール部)となればOKだ。




ちなみに、記載変更の必要がない片側10mm以下のフェンダーモールの規定と組み合わせると、従来に比べ片側20mm未満(両側で40mm未満)までのトレッド幅の拡大が合法的に(保安基準適合の範囲で)行えるということになる。」


ということ。




読者からの質問も頂いたので確認しておきますが


『最外側はタイヤであることが前提のため、タイヤに対してリム幅の広い組み合わせ、いわゆる「ひっぱりタイヤ」でホイールが最外側となることはNG』となっています。


ホイールの突出はあくまでもNGです。

前回のオプション編集部の記事はコチラ(https://motor-fan.jp/article/10000890)

なにはともあれ、最近は自動車メーカーからの工場出荷時においても、タイヤとホイールそしてフェンダーとのラインを攻めたクルマを多くみかけますよね。特にスポーツカーの分野はその傾向が強いようです。輸入車のスポーツカーはほれぼれするほどのツライチです。

そもそもモータースポーツのシーンでは、より広くトレッド幅をとることで、コーナーリングをより安定させ、より踏ん張れるようなセッティングをしています。


写真は、トヨタの世界耐久選手権(WEC)参戦マシンです。ピタっと車体にフィットしたホイール。緊張感すら感じますね。


これはRAYS製の鍛造ホイールで、ブレーキの冷却などの空力も考慮された設計となっています。

ストリートの世界でも、フェンダーとタイヤ・ホイールがピッタリと合った「ツライチ」は、クルマのカッコよさの一つの指標となっていますよね。ユーザーミーティングなどで足元がピシッと決まったクルマがそろうと圧巻です。


皆さんにも、今回の改正を良く理解し、安全性を考慮しながら楽しいカーライフを送っていただきたいと考えています。


法規問題の詳細については、各地の陸運局にお問合せいただき、見解をお聞きするのが間違いないでしょう。


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オプション2017年10月号では、その他にも、この度の審査事務規程の一部改正となったマフラーの排気方向に関する規定の改正、少し前までは保安基準不適合であったLEDウインカーの連鎖式点灯(流れるウインカー表示)が保安基準の適合化した際に定められた詳細な規定など気になる情報をまとめて特集。合法的なカスタム&チューンが気になる人はぜひ手に取っていただきたい!

情報提供元: MotorFan
記事名:「 「ハミタイ問題」の関心の高さに驚愕