株式会社UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡田満、以下「UACJ」)は、ろう材が不要なアルミニウムろう付技術である「MONOBRAZE」を開発した。素材自体の特性を利用した画期的な接合方法で、各種熱交換器の生産効率を大幅に向上させ、高品質なものづくりに貢献する。

従来、アルミニウムのろう付接合を行う場合、表面にろう材を有するクラッド材や置きろうなどを使用する必要があった。「MONOBRAZE」では、材料の一部が溶融し、発生した液体をろう材の代わりに接合に用い、単層材のみで接合が可能となる。しみ出す液体の量を適切に制御しているため、接合性と耐変形性の両立が可能。




各種熱交換器に使用されるフィン材は、接合に必要なろう材量が少なく、接合時に材料にかかる応力が小さいため、「MONOBRAZE」の適用が可能だ。




「MONOBRAZE」の特長


 ・ クラッド材や置きろうの材料費を節約できる


 ・ 置きろう設置などの工程が簡略化できる


 ・ 従来のろう付製品と同様の設備が適用できる


 ・ 機械的性質や接合性、耐食性は従来のクラッド材と同等レベルの性能を有する

情報提供元: MotorFan
記事名:「 UACJ、ろう材不要のろう付技術「MONOBRAZE」を開発