その課題のひとつ「山中に点在する設備や装置に安定的に電力を供給する技術」に対し、NTNは、既存の水路に置くだけで発電できる「NTNマイクロ水車」を提案し、独立型電源装置の発電装置として採用された。今夏より実証試験が開始され、データ収集・分析が行なわれる。
水路式の中小水力発電所においては、山中に点在する各種装置を稼動させるために送電線を敷設する必要があるが、コスト面で効率が悪いことが課題となっていた。今回開発する電源装置は、コスモスウェブの制御システム、関電工の太陽光発電設備、そしてNTNの「NTNマイクロ水車」を一体化した独立型電源システムである。水力発電所の取水口付近に設置することで、発電した電力を使用し、付近の設備や装置を稼動させることが可能となる。
この独立型電線装置が完成すれば、小水力発電所の初期投資コストは大幅に削減され、未活用の水力を用いた再生可能エネルギー創出がより効率的に進むことが見込まれる。