レースを戦うためには快適性を犠牲にしてでもタイムを追求します。でも皆さんのクルマは通勤やデート、旅行などでも使うのだから、同乗者にもなるべく快適に愛車に乗ってもらいたいですよね。
市販車はメーカーが莫大なお金と時間をかけて作っているだけに性能と快適性はとてもバランスがいいのです! そのレーダーグラフを崩さずにチューニングやカスタムを楽しむのが理想だと私は考えます。そこで私のチューニング&カスタマイズ理論は「オシャレもチューニングも足元から!」です。もっともコストを抑えられて、失敗も遠回りもナシ! 私が良くやるのが、クルマを買ったら何もいじらずにまずタイヤを変える。すると面白いほど走りが変わります。そして次に必要になってくるモノが見えてくる。ブレーキ、車高調、シート、メーターやウィングといった具合です。
そこからデザイン、性能、そして値段を考えていくと迷いも少なく、“いいチョイス”が見えてくると思います。
それと見た目はファッションと同じ! まずは簡単に色紙を組み合わせて色のバランスを想像したり、予算に余裕があればCGなどグラフィックで一度出来を見てみると、これも失敗を防ぎ、余計な出費を避けることができると思います。インテリアや洋服のコーディネイトと一緒ですね。そう考えるとカスタムは女性の方が強いかも! 是非奥様や彼女、娘さんと一緒に考えてみては? みんなで考えればより一層楽しいカーライフになると思いますよ♪
ということで今回、86STYLEの会場となった富士スピードウェイで、皆さん愛車の足元を中心にチェックしてみました!
そこで気になったことがひとつ。
エアロやホイールには力を入れてる方が多いのですが、立派なホイールからはノーマルローターが見えるのがちょっと残念。また、キャリパーカバーは見た目ボリューム感はありますが、通にはバレてしまいますので、本物を目指すならローター、キャリパーはいつか替えることを目標にしたいですね。
こちらの山本さんの愛車は、シンプルなホワイト基調のスタイル。やりすぎないエアロを装着し、サイドステップにはポイントで赤をチョイスしてるところが素敵。細身のスポークの間からはブレンボのキャリパーが見えています。ちょうどお帰りになるところを思わず引き止めてしまいました(笑)。 通勤用だというこの86、インテリアは快適仕様ながらも、このままサーキットを走らせても楽しそうな1台でした。
こちらは私の地元の山梨県からお越しの西園寺先生、なんと若手のお医者さんです。
幼稚園の頃から車が好きで、初めて手に入れた念願のスポーツカーが86だそうで、「妥協せず、やりたいことはとことん突き詰めたい!」といつも語ってます(笑)
こちらはオーナーさんは取材のときにはいらっしゃらなかったのですが、パッと目に入ってきた1台です。
最近よく目にするD2のブレーキキャリパーが装着されています。色のバリエーションも多く、お値段もお手頃且つ鍛造モノブロックということもあり人気が上がっていますね。
こちらは日々野選手が選んだBRZです。
「こんだけ低いBRZ、初めて見ましたよ!」と日比野さん。地面に着地しそうな低車高ぶりに目が行ってしまった様子です。オーナーの木村さんにお話を伺うと、「足まわりはエアサス。シンプル(なルックスのまま)で車高を落としたかった」ということ。ホイールは“アメ鍛”でアメリカンな雰囲気を醸し出し、かつリムの深さもアピール。さらに今後は「ブレーキをやりたい!」とおっしゃっていました。
100人100台100様のカスタマイズ。
外装でも内装でもシートカバーでも、ぜひ自分なりのカスタマイズにチャレンジしてほしいと思います!
(レーシングドライバー&モデル 塚本奈々美)