西日本鉄道は、地域を味わう旅列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」を3月23日の運転開始を前に、筑紫工場において報道陣向けに車両お披露目会を開催した。



「LOCAL to TRAIN~街を繋いできたレールは人をつなぐ時代へ~」というコンセプトのもと、地域の人々やクリエーターと一体となって沿線の素晴らしいものや知らざる魅力を発掘し、発信していくことで沿線地域の活性化や価値向上に取り組んでいる。

車両は既存の6050形4両固定編成を3両編成52席に大規模改造を実施して車両が完成した。



地域を味わう旅列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」お披露目記念式典を開催した。

藤田浩展西日本鉄道上席執行役員事業創造本部本部長、森山義洋西日本鉄道鉄道事業本部運転車両部長、吉中美保子西日本鉄道事業創造本部観光・レジャー事業部観光列車プロジェクト担当課長、全体プロデュースを担当した甲斐政博トランジットジェネラルオフィスクリエーティブディレクター、車両デザインを担当した片山貴之ランドスケーププロダクツの5名が出席した。





吉中美保子西日本鉄道事業創造本部観光・レジャー事業部観光列車プロジェクト担当課長の出発合図により地域を味わう旅列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」の車両お披露目となった。



外装は「キッチンクロスをモチーフに美味しさと清潔感を表現したデザイン」福岡南央子氏がデザイン。



車内は3両編成52席、内装は八女の竹を使用した竹編み生地や城島瓦といった沿線地域の伝統ある工芸品とクリエーターの感性を掛け合わせ、沿線の魅力を感じながらどこか落ち着く家のような空間を演出した。



6050形3両編成、1号車 ク6053 定員22人、2号車 モ6353 定員8人、3号車 ク6553 定員22人の旅客定員52人。



1号車は定員22人、テーブルや椅子、建具などの家具は生産高日本一を誇る「家具の街・大川」で作られている。



西日本鉄道初となるトイレを2箇所に設置、1号車のトイレはバリアフリー対応の大型多目的トイレで暖房付き温水洗浄便座、手洗用の自動水栓を装備している。





2号車は「窯」を中心とした大型キッチンを設置。



実際に線路に敷いている「バラスト」と呼ばれる石を砕いてタイルにしてオープンキッチンのカウンターに使用。

400年以上の歴史をもち、独特の光沢を放つ「城島瓦」、全て手作業によりつくられており車両の随所で使用。

筑後地方を中心とした沿線地域の新鮮な食材を列車内で調理し、できたてで温かく美味しい料理を提供するとしている。









3号車は定員22人、天井には八女の竹を使用した竹編みを使用。福岡県の伝統工芸である久留米籃胎漆器の職人が全て手作りで編み上げている。

客室・デッキ・トイレの照明は全てLEDとし、3000Kの暖色系で統一した。



運転室はレカロシートを設置。



次世代半導体素子SiCを採用し、省エネ機能を向上させた車両制御装置VVVFと補助電源装置SIVで両装置ともバックアップ機能を有している。



運転日は金・土・日・祝日でコースは「地域を味わうブランチの旅」(DAZAIFU BRUNCH SET)西鉄福岡(天神)駅9時51分発太宰府駅金曜日10時30分、土日祝日10時31分着。

「地域を味わうランチの旅」(CHIKUGO LUNCH COURSE)西鉄福岡(天神)駅11時50分発柳川駅(降車のみ)13時42分着、大牟田駅14時14分着。

「地域を味わうディナーの旅」(CHIKUGO DINNER COURSE)大牟田駅金曜日17時40分、土日祝日16時40分、柳川駅(乗車のみ)金曜日18時21分発、土日祝日17時21分発、西鉄福岡(天神)駅金曜日20時13分、土日祝日19時13分着。



吉中美保子西日本鉄道事業創造本部観光・レジャー事業部観光列車プロジェクト担当課長。



運転開始までは車両でのシェフ・スタッフトレーニング等を実施し、3月23日のデビューを目指す。



情報提供元: Ex-Train