つくばエクスプレスを運営する首都圏新都市鉄道は、開業10周年を迎えることを記念し、7月6日にTX総合基地で報道陣向け車両工場見学会を実施した。

TX総合基地はつくばエクスプレスの全車両の各種点検や検査修繕を実施する車両工場で、安全管理のため作業者以外の立入範囲に制限が設けられているため、今回初めて実検査作業中の検査工程が公開された。



車両の検査は日常検査、重要部検査、全般検査の3段階の定期検査が行なわれている。重要部検査では、4年又は60万kmごとに車両の点検を行う。

今回、検査に入っていた車両はTX09編成。



約18日間をかけて行う作業の2日目にあたるこの日は、パンタグラフや空調設備、台車を切り離し、車両の検修を実施。車両の底部の点検や清掃、台車からモーター(主電動機)を切り離し、高温の薬剤を噴射し、約30分間台車の洗浄が行われた。車両はこの後、さらに精密な点検が行れる。

開業10周年を迎える首都圏新都市鉄道では、今後は開業10周年を記念したイベントなどの企画を実施していくとしている。



情報提供元: Ex-Train