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まずはリーズナブルにスタイリングを引き締められるローダウンスプリングだが、サステックNF210とサステックDF210の2モデルで展開されている。
ノーマルフィーリングの頭文字からネーミングされたNF210は、「車高を下げると乗り心地は悪くなる」というローダウンのセオリーを覆すために、スプリングレートはノーマル比10%未満のアップで仕上げられた。わずかなレートアップにへ抑制することでノーマルライクな乗り心地を引き出しつつ、スタイリングがさらりと引き締まる30〜40㎜ダウンを実現したのだ。
一方、ドレスアップフォルムの頭文字からネーミングされたDF210は、スタイリングの美しさをしっかり引き出すために50〜60㎜ダウンでアプローチ。ダウン量にこだわりながらも乗り心地の良さを添えるべく、スプリングレートはノーマル比10〜15%アップとなるように仕上げている。
ちなみに、今回マッチング車両として用意されたヴォクシー・ハイブリッドは、ハイブリッド搭載でフロントヘビーなのが影響してか、ノーマルで通常モデルよりもリア上がりな車高バランスだ。
そのためタナベは前後均等に車高を落としていくと綺麗なフォルムにならないため、NF210、DF210ともにリア下がりでセットアップ。NF210はフロント20〜30㎜ダウン&リア45〜55㎜ダウン、DF210はフロント35〜45㎜ダウン&リア55〜65㎜ダウンとなるように設計することで、前後バランスの落ち方が良くなるように乗り心地だけではなくフォルムにもこだわっている。
そして、好みの車高へと㎜単位でアレンジできる車高調には3モデルを展開。ネジ式&減衰力固定のサステックプロCR、ネジ式&減衰力40段調整のサステックプロCR40、全長調整式&減衰力40段調整のサステックプロZT40といったラインアップが揃えられている。
ダウン量の違いで簡単に好みのアイテムを絞り込めるダウンサスと異なり、車高調はどれを選べばいいか悩みがちだろう。しかし、サステックプロシリーズはニーズに合わせたモデルを明確に展開しているため、非常にチョイスしやすい。
まず、低さは推奨車高ベースでスプリング&ダンパーの最適化効果による快適フットワークを手に入れたいと考えているなら、ネジ式を採用するCRまたはCR40。
両モデルとも微低速域から減衰力を立ち上げていくノンプリロードバルブと低速域の追従性に優れたバレルスプリングにより、至上の乗り心地とスタイリングを両立している。リーズナブルプライスで装着すればOKな手軽さを手に入れるならCR、走行シーンや乗車人数に応じて減衰力を調整するならCR40といった形で選べばOKだ。
また、車高調ならではのセットアップ自由度を手に入れたいなら、迷うことなくフルスペック仕様のZT40。
車高とプリロードが個別に調整可能な全長調整式、超微低速域からリニアに減衰力を立ち上げていくTVS搭載ダンパーなど、フラッグシップモデルにふさわしく走りとスタイルの双方から理想を突き詰めていける。
もちろん、すべてのアイテムはタナベがこだわる車種専用設計&実走により、それぞれのコンセプトに沿って煮詰められたもの。どのアイテムをチョイスしても、フットワークマイスターこだわりの味付けを引き締まったスタイリングとともに堪能できるぞ。
腰のある乗り心地を実現する冷間製法によるスプリング
KYBと共同開発のダンパーで低速域からしっかり減衰を発生