【デリカD:5最新カスタム道 Vol.11】クルマを知ると見えてくる秘めたるポテンシャル！ デリカD:5を徹底解剖！
多人数乗車できるミニバンでありながら
唯一無二の高い走破性は魅力
MITSUBISHI／ミツビシ
DELICA D:5
通算5代目となる現行型が登場した2007年から数え、13年以上の長きに渡り支持されているデリカ。
〝乗る・積む・運ぶ〟だけでなく、〝走る〟魅力も高いパフォーマンス性の高さがウケているミニバンだが、昨年大改良を行い大きく変わったことで話題になった。
「後期」とも呼ばれるその新型は、三菱車全体で断行中のデザインアイコン〝ダイナミックシールド〟が施された1台で、斬新すぎる顔付きだけでなく、内装もコックピットまわりを一新。
これまでの泥臭さが薄れ、アルヴェルクラスに匹敵する高級さも身につけたアーバン系に変貌。
パッと判る見た目だけでなく、静粛性もあわせて向上と、新しいステージへ投入した。
体系にも大きな特徴があり、エンジンはミニバン界唯一となるディーゼルの1択。
全車4WDとした点も、高い走破性を持つデリカらしい特徴といえる。
大改良当初は継続販売されていた（前期顔のままの）ガソリン車も昨秋廃盤となったが、これはデリカの人気が元々圧倒的にディーゼル車であったことが理由だ。
大改良時に「アーバンギア」と呼ぶエアロボディグレードが追加されたほか、これまで大きく遅れをとっていた先進安全装備が追加されるなど、安全性も向上。
デリカでは魅力的な特別仕様車が適時販売されてきたが、現在、「ジャスパー」と呼ぶアウトドア路線の限定車が販売中だ。
POINT01
ディーゼル、しかも4WDのみ
エンジンは2.2Lディーゼルターボ限定。前期から5割以上もパーツを変更するなどし、トルクを高め、燃費性を向上。グレードは標準系と「アーバンギア」の2択だ。
POINT02
骨格頑丈！ ボディがタフ！
悪路走破性の高める頑丈な骨格も自慢。肋骨風骨格「リブボーンフレーム」を持ちネジれに強い。強化ボディはハンドリングの安定性だけでなく、乗り心地の改善にも威力を発揮する。デリカならではの大きな特徴だ。
POINT03
高い4WD性能を発揮
高いパフォーマンスを支える特徴の1つが、4WD性能。状況にあわせたモード切り替えが可能で、例えば燃費重視なら「2WDモード」、荒れた路面なら「4WDロック」と、ドライバー自身が簡単に変更できる。
数値を確認してみよう！
寸法
4800×1795×1875㎜
アルヴェルまで大きくはないものの、かなり大きめなボディサイズであることは間違いないD:5。全長×全幅は50系エスティマとほぼ同等。全高はC27セレナクラスという大きさ。ホイールベース2850㎜は、80系ノア&ヴォクシーと同じだ。Mクラス以上、Lクラス以下という大きさ。
最低地上高
185㎜
ミニバンとしては高めで、同等クラスはヴェゼルやロッキー、ライズといったコンパクトSUV並。高い地上高はアプローチやディパーチャーの前後アングル的にも優位。懸念される乗降性を高めるべく、最新車では電動サイド付き車も発売。
燃費
12.6㎞/L（WLTCモード）
満タンで約6600円（全国平均103円で算出）
堅牢な骨格や４WD 専用であることから、燃費はお世辞にも良い方ではないD:5。燃料費こそ少し安めだが、ディーゼルは元々の車両価格が高い。ちなみにタンク満タンで約800㎞走れる。従来の燃費測定の「JC08モード」では13.6㎞/Lとなる。ディーゼルのためアドブルーの定期補充が必須。
車両価格
約355万円〜約406万円
新型は標準系で4種、アーバンギアで3種の計7グレードから選べる。全車ディーゼル、4WDであることもあり、価格設定は高め。一部ボディカラーは有料でさらに＋4万円。2トーンは標準系しか選べない。内装は標準系のみベージュも選べる。
スタイルワゴン2020年7月号より
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