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夏休みなんてプラドがもっとも大活躍するべき時だ。だけどアウトドアに繰り出せばクルマは汚れるし容赦なく照りつける日差しでボディにもダメージが。使い倒したいけれど、キレイなボディを維持したい。そのワガママを叶えるためボディコーティングを施工した。
パートラッピングをしたことで、いつ見ても雰囲気が良くなった……気がする。だけど飾り立てて仕舞っておくだけじゃ勿体ない。クルマは走ってナンボ。でも、いつもキレイな状態を維持したいという気持ちもまた本物である。
そこで注目したのがボディコーティングだった。今やカーディテイリングは多様化し、あらゆる商品が乱立している。コーティングのラッピングにプロテクションフィルムに……。DIYでできるものからプロショップでの施工を前提とするものまで幅広い。
まだ納車から1年と経たないこのプラドは、ボディの色艶は充分だし小傷も少ない。末ながくこの状態をキープしたいと相談したのはダムクラフトだった。カーディテイリング全般を得意とする彼らの商品群の中から選んだのはエシュロンブランドのZenーXero(ゼン・ゼロ)である。
ボディに特殊な被膜を形成することで、深みのある色艶と強力な撥水性能を持たせるもの。撥水性を活かして「汚れをつきにくくする、汚れても水と一緒に流れていく」ことによって、防汚性能にも長けているという。これなら常にキレイな状態をキープできそうである。
同店の代表を務める眞籠大輝氏は「ボディコーティングは液剤の性能そのものはもちろん、塗布する前の下地処理、塗布して定着させる技術が重要です」という。
まずはボディ表面についた細かい汚れを徹底的に洗浄し、細かい傷は磨いて取っていく。もちろん、もともと乗っていたコーティングなども脱脂して除去する。車両の状態を見極め、またはメーカーや車種にとっても微妙に研磨の手法を変えていく職人技である。
このプラドの場合、新車に近いとタカを括っていたし、パッと見る限りは綺麗だったものの、実際のところ磨き傷や飛び石傷はついていた。小さな傷も露わにしてしまう照明設備の整ったファクトリーだからこそ、余計に目立って見える。
走行距離は7000kmに達し、また撮影前に洗車する機会も多かったから仕方ない。逆に言うと、こうした空間を有していてこそ、ボディの状態を見極めることが可能となり、丁寧なコーティング作業ができるのだろう。
それにしても仕上がりは見違えた。施工前後を写真で見比べるのは難しいものの、放つ色艶に一層深みが出たのは間違いない。施工を終えて引き取る際はその美しさにご満悦だったが、実は後日、もっと驚かされることになった。
この時期は梅雨の真っ只中で、連日、雨模様が続いていた。普段から引っ張り回して、かつ青空駐車をするなど、すぐに汚れ放題になるシチュエーションだ。なのにプラドは一向に汚くなる気配がない。
どうやら撥水性の上に成り立つ防汚性というのは予想以上だった。雨の中走ればボンネットの上でコロコロと水玉が流れるので、とても気持ちがいい。さすがに未舗装路で泥をハネあげるような状況だと汚れはつくが、それだって水洗いすれば簡単に落ちる。
愛車はキレイに保ちたいけれど、状況的にあるいは性格的にマメには洗車できない人にこそコーティングはオススメしたい。さらにプラドをアウトドアツールとして使う人ならなおさら。「汚れを厭わずガンガン使い倒しているけれど、いつ見てもキレイ」っていうスタイルってとてもクールだと思う。
住所:東京都目黒区下目黒2-19-7
電話:03-5759-3575
http://www.damcraft.jp
スタイルワゴン2019年9月号より
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