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フォレスターの特徴やグレードごとの違い、新車と中古車の販売価格などについて詳しく解説します。
フォレスターの最大の特色は悪路走破性や走行安定性が高いことといえますが、そのほかにもさまざまな魅力があります。
フォレスターはスバルならではの水平対向エンジンを核として、左右対称かつ一直線にレイアウトされたパワートレーン「シンメトリカルAWD」のうち、ドライバーのスキルに関係なくあらゆる走行環境でAWDのメリットを最大限に引き出す「アクティブトルクスプリットAWD」を搭載しています。
状況によって最適なトルク配分を行うので、安定した走行が可能です。また、悪路でのスムーズな走りをサポートする「X-MODE」を標準装備し、高い悪路走破性を誇り、雪国や山間部の方にも高く評価されています。
荷室は509Lもしくは520Lの十分な容量を確保していることに加え(グレードによって容量が異なる)、開口部が広い設計なので大きな荷物の積み降ろしもスムーズに行えます。
荷室床下には小物を収納しておける「カーゴフロアマルチボックス」があるほか、買い物袋などを吊り下げられるカーゴサイドフック、ネットを貼るなどのアレンジに使用できるカーゴフックなどもあり、多彩な荷室のアレンジが可能です。
上位グレードにはスイッチひとつでスマートにバックドアが開閉できる「パワーリヤゲート」もあり、使い勝手の良さが光ります。
現行型のフォレスターは2018年の登場時から最新の安全装備を多数搭載し高い安全性を確保していましたが、2021年8月のマイナーチェンジに相当する大幅改良時に「新世代アイサイト」を搭載し、さらに進化させています。
衝突被害軽減ブレーキである「プリクラッシュブレーキ」は、直進時だけではなく右左折時の歩行者や自転車の認識も可能。
車線変更時に衝突の危険があるとシステムが判断した場合は注意喚起するとともにステアリング操作をアシストする機能なども搭載されています。
フォレスターのグレードは「Touring」「X-BREAK」「Advance」「SPORT」「STI SPORT」の5種類の設定があり、さらに特別仕様車もラインナップされています。
なお、「Touring」「X-BREAK」「Advance」には2.0L直噴エンジンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステム「e-BOXER」、「SPORT」「STI SPORT」にはしっかりした加速が特徴の「1.8L DOHC 直噴ターボ “DIT”」が搭載されます。
組み合わされるトランスミッションは全車共通でリニアトロニックと呼ばれるCVTで、駆動方式はAWDのみです。
「Touring」はフォレスターのスタンダードモデルであり、上位グレードと比較するとエクステリアやインテリアの加飾、快適装備、安全装備が省かれる部分はありますが、走行性能に関しては差がなく、フォレスターならではの安定性、悪路走破性は確保されています。
なお、省かれている機能のほとんどはオプションで追加することが可能です。
「X-BREAK」は内外装のアクセントにレッドオレンジを使用し、よりアグレッシブさを強調したグレードです。
フロントグリルやリアガーニッシュ、ルーフスポイラーのサイド部は幾何学テクスチャーの無塗装ブラックとなり、タフさを強めています。
運転席と助手席のパワーシートや運転席シートポジションメモリー機能は標準装備になり、「Touring」よりもシート周りの快適装備が充実します。
「e-BOXER」搭載モデルの最上位グレードにあたるのが「Advance」です。
アグレッシブさやタフさを強調した「X-BREAK」とはスタイルの方向性が異なり、メッキ加飾付きのダークメタル塗装のフロントグリル、メッキのドアハンドルやシルバー加飾付きのサイドクラッディングなどで上質感を高めています。
さらに、「アイサイトセイフティプラス(運転支援)」が標準装備になり安全性が向上するほか、オプションでナッパレザーシートの選択が可能です。
「SPORT」は2020年10月の改良時に新設定されたグレードで、新開発の力強い走りと環境性能を両立した新開発1.8L直噴ターボ“DIT”エンジンを搭載しています。
エンジンだけではなく専用開発のダンパーとコイルスプリングを採用し、質感が高くスポーティーな走りを実現しているのが特徴です。
手触りが良く、滑りにくいウルトラスエードと本革を使用したシートが備わります。快適装備や安全装備については「Advance」と大きな差はありません。
スバルのモータースポーツ部門といえる「STI」の知見が組み込まれた「STI SPORT」は、専用のSTIチューニング日立Astemo製SFRDフロントダンパー 、STIチューニングリアダンパーを装着し、SUVながらスポーツセダンを彷彿とさせる快適な乗り心地とスポーティーな走りを両立させています。
シートはブラックとボルドーを組み合わせたナッパレザーシートが標準装備で、インパネやセンタートレイ加飾などもボルドー表皮巻きになり、ほかのグレードとは大きく個性が異なります。
「STI Sport Black Interior Selection」は「STI SPORT」をベースに、インテリアをブラックでまとめた特別仕様車です。「STI SPORT」ではオプション設定であるフロントビューモニターとスマートリヤビューミラーが特別装備されます。
「X-EDITION」「XT-EDITION」はそれぞれ「Touring」「SPORT」をベースにした特別仕様車で、専用デザインのダークメタリック塗装18インチアルミホイール、無塗装ブラック・幾何学テクスチャーのエクステリアパーツを装着し、精悍さを強めているのが特徴です。
撥水ファブリックと合成皮革のシートや撥水カーゴフロアボードなどのアウトドアでの使い勝手を高める機能も追加されており、アクティブなカーライフを楽しみたい方におすすめです。
フォレスターの新車のグレードごとの販売価格と、中古車の相場を見ていきましょう。
フォレスターの各グレード、特別仕様車の車両本体価格は以下のとおりです。
・Touring:306万9,000円
・特別仕様車X-EDITION:337万7,000円
・X-BREAK:330万円
・Advance:339万9,000円
・SPORT:346万5,000円
・特別仕様車XT-EDITION:346万5,000円
・STI Sport:374万円
・特別仕様車STI Sport Black Interior Selection:385万円
※2024年6月15日時点の金額
フォレスターの先代型の後期モデルと、現行型の初期モデル、比較的新しい年式の中古車の相場は、以下のとおりです。
・2016年式(先代型後期):110~170万円程度
・2019年式(現行型):190~250万円程度
・2022年式(現行型):270~310万円程度
※2024年6月15日時点の相場
フォレスターはしっかりとした悪路走破性を有し、信頼性が高い1台といえます。ルックスだけがSUV風というモデルではなく、確かな走行性能を有している車を探している方にはおすすめできるモデルといえるでしょう。
※この記事は、2024年6月時点の情報で制作しています