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給油時は、さまざまなガソリン代の節約ポイントがあります。あらかじめ節約に関する知識を得ているといないのとでは差が出てくるので、給油場所の選び方や支払方法、給油する時期などいくつかのポイントを押さえておきましょう。
ガソリンスタンドは自分で給油するセルフスタンドが主流ですが、スタッフが給油作業を行うフルサービスのスタンドもあります。
フルサービスのスタンドはドライバーが車に乗ったまま給油から支払いまでが完了するので、手間がかからず楽ではあります。さらに給油しているあいだにスタッフがウィンドウを拭き上げてくれる、ごみを引き取ってくれるなどのサービスが受けられるメリットもあります。しかしセルフスタンドのほうが、ガソリン代は2~5円程度安い傾向があります。
そのため、ガソリン代を節約したいのであればセルフスタンドの利用がおすすめです。
高速道路のSAやPAにあるガソリンスタンドでは、一般道のガソリンスタンドよりもガソリン価格が高額であることがほとんどです。それも1Lあたり1、2円程度の差ではなく、10~20円程度の差があるので、ある程度の量を入れると一般道で入れるよりもかなり高くつくことになります。
高速道路を長距離走る予定がある場合は、前もって一般道で給油しておくと節約につながります。ただ、うっかり給油を忘れて高速道路を走行中にガソリンが少なくなった場合には、節約にこだわり過ぎずすみやかに給油しましょう。ガス欠になってしまうとレッカー代がかかったり、場合によっては目的地までたどり着けずに余分な宿泊費が発生したりと、本末転倒になりかねません。
今では多くのガソリンスタンドがさまざまな専用アプリをリリースしており、そのほとんどのアプリは初回利用時にガソリン代が割引きになるお得なクーポンを発行しています。例えば、ENEOSの「ENEOSサービスステーションアプリ」、出光興産の「Drive On」、コスモの「入れトク!」などです。
この初回クーポンはかなりお得になるケースが多く、1Lあたり5~7円程度安くなることも。期間限定でキャンペーンが開催されることもあるので、こまめにチェックしておきましょう。
また、ガソリンスタンドのアプリではオイル交換や洗車がお得になるものもあります。さらに車検や点検、コーティング、洗車などの予約ができる、店舗が検索できるなどの便利機能があるのも魅力です。
ガソリンスタンドによっては、決まった曜日にガソリン代が安くなるなどの割引デーを設けています。そういった日を狙うと安く入れることができます。平日に設定しているスタンドが多いですが、土日だけ運転するサンデードライバーが多い地域では土日に安くなるケースもあるようです。
また、ガソリン価格の調整をいつ行うのかは店舗によるところが大きいのですが、地域で足並みをそろえるのである程度同じ場所で利用を続けていると価格の調整が入る曜日の目安がつきます。日頃から原油価格の動向を注視しておき、高くなることが予想できればその価格が反映される前に給油するのもひとつの手段です。
クレジットカードの中には、ガソリン代の割引きが受けられるものもあります。ENEOSや出光昭和シェルなどのガソリンスタンドを展開している企業のカードはガソリン代の割引特典があるので、いつも利用するスタンドが決まっている方はその系列のクレジットカードを使用するのがおすすめです。
また、ガソリン関係ではない一般的なカードでも、提携スタンドでガソリン割引が受けられたり、ポイント還元があったりするものもあります。
今はLINEを活用するスタンドも多く、友だち登録によってガソリン代の割引特典が受けられることもあります。LINEならクレジットカードのように審査を伴う申し込みが必要ないことに加え、無料で登録できるので利用のハードルは低いでしょう。
店舗によってはガソリン割引特典のほかに、洗車やメンテナンスの割引クーポンが送付されたり、各種サービス予約を受けられたりなどの特典がある場合もあります。
ガソリン価格は、スタンドによって若干異なります。どこのスタンドが安いのか探し、ガソリン価格が安いスタンドで給油すれば節約につながります。
例えば、地域ごとのガソリン価格を比較できるサイト「gogo.gs」をうまく活用すれば、自身が普段利用するルートの近くにあるスタンドのガソリン価格を比較し、最安値の店舗で給油可能です。なお、「gogo.gs」はアプリもあるので、スマートフォンに入れておくといつでも楽に確認できます。
ガソリンスタンドが提供するサービスではなくても、ガソリン代の節約につながるものがあるのでご紹介します。
電力自由化によって石油会社も電気の供給サービスを開始しており、中にはガソリンとのセット割引を行っている企業もあります。
ENEOSの「ENEOSでんき」では、電気料金をENEOSカードで支払うと通常の割引きに追加して、1Lあたり1円の割引きが受けられます。また出光興産の「idemitsuでんき」では、車に乗っている方向けのガソリン代割引サービスがあるプランを提供しています。電力会社を検討する際には電気代そのものに加え、ガソリン代が節約できるかどうかも一緒に確認するといいでしょう。
今では、さまざまなサービスが定額で使い放題になるサブスクリプションサービスを展開しています。サブスクの利用特典、更新特典としてガソリン代の割引きが受けられるケースも少なくありません。
洗車のサブスク「Wash Pass」では更新特典としてガソリン代割引クーポンが発行されたり、いつでも割引きになったりする店舗があります。またソフトバンク回線を契約している方が申し込める「とく放題(M)」というサブスクサービスにも、ガソリン代割引特典が付帯しています。
できるだけガソリンを無駄にしない車の乗り方、走り方をご紹介します。
環境に優しい車の乗り方である「エコドライブ」はガソリン代の節約にも有効です。「急発進」「急ブレーキ」など「急」のつく運転は避け、余裕を持って一定の速度を保ちましょう。アクセルはできるだけべた踏みせず、ふんわりと踏んで少しずつ加速します。
停止時は早めにアクセルオフし、エンジンブレーキを積極的に使用してください。また、アイドリングも燃費の悪化につながるので、停車時はこまめにエンジンオフしましょう。
先行車との車間距離も大切です。車間距離がしっかりと確保されていると急ブレーキを踏む可能性が減ることに加え、緩やかなブレーキで停止できます。また、一定の速度で走行しやすくなり加減速の頻度が減るので燃費向上に貢献するのです。
高速道路でシステムが先行車を検知し、適切な車間距離を維持しながら自動追従する運転支援機能「アダプティブクルーズコントロール」「レーダークルーズコントロール」など(メーカーによって名称は異なる)を搭載している場合は積極的に使用することをおすすめします。
エアコンの使用はガソリンに負担をかけるので、燃料消費が激しくなる原因のひとつといえます。そのため、できるだけエアコンを使用しないことはガソリン代の節約につながります。
そうはいっても真夏にエアコンをまったく使わないと熱中症の危険があるので、できるだけ燃費が悪化しないよう上手に使用することが大切です。最初は窓を開け、外気導入で暑い空気を追い出し、その後は窓を閉めて内気循環に切り替えるのがおすすめです。
車は重たいほど動かすのにパワーが必要なので、重ければ重いほどガソリンを消費します。そのため、積みっぱなしのアウトドア用品など不要な荷物はできるだけ降ろし、車重を軽くしておきましょう。
特に近年人気を集めている軽自動車や、コンパクトカーの中でも排気量が小さい車はエンジンの馬力もあまりないので影響が大きくなりやすく、要注意です。
走行ルートが短ければ、比例してガソリンの消費も少なくなります。お出かけの際にはあらかじめ最短ルートを調べておくことをおすすめします。
また、ナビの渋滞予測も上手に活用しましょう。渋滞時のストップ&ゴーの繰り返しは燃費を悪化させます。遠回りでも渋滞する時間帯や場所を避けたほうが、渋滞に巻き込まれるよりもガソリンが節約できるケースもあります。
定期的にメンテナンスを行い、車を良い状態に保つことで車本来の燃費性能が発揮できます。ここでは燃費を向上させてガソリン代の節約につながるメンテナンスについてご紹介します。
タイヤの空気圧が適正より低いと、路面とタイヤの接地面積が増えて転がり抵抗が大きくなり燃費が悪化します。タイヤの空気圧の低下は余分にガソリンを消費するだけではなく、排水性能が低下しタイヤの表面に水の膜ができるハイドロプレーニング現象を起こしやすくなります。
ハイドロプレーニング現象が起こるとブレーキやステアリングが効かなくなり車の制御ができなくなるため、大変危険です。ガソリン代節約、また安全に走行するためもタイヤの空気圧はこまめにチェックするようにしましょう。
エンジンオイルは、エンジンの冷却や防錆、パーツ間の隙間をふさいで密閉する、内部の汚れを洗浄する、パーツ同士の摩擦を減らしてスムーズな動きを維持するようにサポートするなど、さまざまな役割を担っています。
エンジンオイルが劣化すると本来の性能を発揮できなくなり、結果としてエンジン性能が低下し、動作にパワーが必要になるためガソリンの消費が激しくなります。定期的にオイルレベルゲージでエンジンオイルの状態や量をチェックし、交換時期が近付いていれば速やかに交換しましょう。
燃費の良い車に乗り換えるという手段もあります。今は軽自動車であってもハイブリッドやEVモデルが選択できる時代です。燃費性能を最重視した車選びをすれば、かなりのガソリン代(燃料費)の節約につながるでしょう。
なお、燃費の良い車はガソリン代が抑えられるだけではなく、性能に応じて各種税金の減免が受けられるメリットもあります。
ガソリン代の節約について、よくある質問をまとめました。インターネットなどで話題になった噂もチェックしてみましょう。
ガソリン消費を抑えるにはエコドライブを心掛けましょう。そのほかには、ガソリンスタンドのアプリを使ったり、店舗のLINEアカウントを友だち登録したりして、割引特典を得るという方法もあります。また、休日ではなく平日に給油する、高速道路のスタンドは避ける、不要な荷物を降ろして車を軽くする、などの方法があります。
車にガソリンを入れるとその分重たくなるので、燃費の悪化が心配になることもあるかもしれません。しかし、ガス欠のリスクは避けたいもの。燃料計の残量が3分の1を指すタイミングを目安に給油することをおすすめします。
「E」を指し、ガソリン残量警告灯が点灯した状態は危険です。ガソリン残量がごくわずかでそのまま走行を続けると走行不能になる可能性が高い状態なので、その前に給油しましょう。
店舗にもよりますが、コストコではその地域のガソリン代の相場より10円以上安い価格で給油できる場合もあります。これはコストコのガソリンスタンドが利益を出すためではなく、あくまでも会員の満足度向上のためのサービスという位置付けであることが影響していると考えられます。なお、コストコのガソリンスタンドは会員専用で、会員になるには4,840円(個人会員)~の会員費が必要です。
キグナス石油は付近の相場価格よりも10円程度安くガソリン価格が設定されていることも多く、「安く入れられるガソリンスタンド」としてよく知られています。価格設定は店舗によって異なりますが、相場よりも安い傾向があるといえるでしょう。キグナスのクレジットカードを使用すれば、さらにガソリン代の割引特典が受けられます。
レギュラーガソリン仕様の車にハイオクを入れても、基本的には燃費に影響はありません。車が古い場合など条件によっては若干燃費が伸びるといった意見もあるようですが、ハイオクはレギュラーガソリンよりも1Lあたり10円程度高額なことを考えると、わずかな燃費の数値向上ではメリットよりもデメリットが大きいといえるでしょう。
楽天ポイントやTポイント、dポイントなどのポイントが使用できるガソリンスタンドの場合、ポイントを貯めて使用することで、無料でガソリンが入れられます。
ただしこれはポイントをガソリン代に充当しているので厳密な意味では無料ではなく、完全に金銭の支払い、ポイントの使用もなしでガソリンを入れる方法はありません。
ガソリン代を上手に節約するには、ここ最近のガソリン代についての情報も把握しておく必要があります。高騰が続く近年のガソリン価格の推移や年間、月間でどの程度のガソリン代がかかるのかなどを見ていきましょう。
2021年から始まったガソリン価格の上昇は収束する兆しを見せず、2023年9月4日には過去最高となる1Lあたり186.5円を記録しました。なおガソリン価格は2021年10月4日に160円に達して以降160円台を下回ったことはなく、 2023年6月19日以降は170円以上をキープし続けています。
新型コロナウイルスが収束しつつあり、世界中で原油の需要が高まっていますが主要産油国であるサウジアラビア、ロシアは減産継続を表明しています。需要と供給のバランスが崩れていることや円安ドル高による原油の輸入価格上昇が影響し、今後もガソリン価格は高止まり傾向にあると予測されています。
総務省統計局による調査によると、二人以上の世帯の年間ガソリン代は2020年で52,096円、2021年で59,446円、2022年で68,908円であり、ここ数年は増加傾向にあることがわかります。月々で換算すると2020年は約4,341年、2021年は約4,953円、2022年は約5,742円です。2022年は急激に出費が増えており、2021年と比較すると月々約789円高くなっています。
* 総務省統計局(家計収支編)時系列データ(二人以上の世帯)品目分類:支出金額・名目増減率・実質増減率(月・年)を参照
小さな節約を積み上げるのも大事ですが、燃費の良い車に乗り換えると長期にわたってガソリン代を節約できます。例えば、36km/Lの燃費の良い車(A)と、12km/Lという燃費の悪い車(B)でガソリン代はどのくらい違うのでしょうか。ガソリン代は180円/L、1ヵ月に2,000km走ったとします。
すると、
A:約55.6L必要。ガソリン代は10,008円
B:約166.7L必要。ガソリン代は30,006円
ということに。なんと2万円もの差が生まれます。年間にしたら24万円の違いです。
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ガソリン代はカーライフとは切り離せないものです。また、車にはガソリン代のほかにも税金や車検費用、メンテナンス費用などさまざまな維持費がかかります。ガソリン代の高騰が続くと維持費はさらに膨らみ、車を持つこと自体が大きな負担になることもありえます。
ガソリン代を抑える工夫と同時に、燃費の良い車に乗り換えたり、カーライフ全体の負担を減らしたりする方法も視野に入れてみることをおすすめします。
※この記事は2023年9月時点の情報で制作しています